建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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昨晩、釜石のある漁港でメバルを釣りました。 釣りが子どものころからの趣味ではあるのですが、子どものころから今までずっと釣りをしているという感じではありません。 マイブームが10年おきぐらいにやってくるという感じで、休止期間もあります。 その辺りのことは、以前の投稿にも書いています。 はっきり覚えていませんが、たぶん小学4年生ぐらいのころに釣りを始めました。 きっかけは、釣りキチ三平のアニメがはじまったことです。 すぐにアニメにはまってしまい、間もなく自分でもやってみたくなりました。 父が釣り好きだったので、竿とリールを買ってもらって、同じクラスだったHくんと一緒に釣りをはじめました。 おもちゃなどはなかなか買ってくれない父でしたが、釣り道具をすんなり買ってくれたのは、自分が釣りばかりやっていたからではないかと思います。 最初は近くの堤防で、コチとカレイを釣りました。 父もたまに釣りに連れて行ってくれて、だいたいは船釣りでした。 子どものころはキス釣りやタコ釣りに。 大人になってからは、メバル釣りと鯛釣りに連れて行ってもらったことがありました。 父は晩年は鯛釣りしかしなくなり、66歳で亡くなる数年前には体力がもたなくなったのか、釣りに行かなくなって、テレビで釣り番組ばかり見ていました。 父がよく行っていた釣り場は、県内ではありますが、車で2,3時間かかるところで、夜中に出発して、早朝に出船する釣りは辛くなっていたのだと思います。 メバルを釣ったのは、その時がはじめてて、1回だけしか釣ったことがありませんでした。 今年の春ごろから、にわかに釣り熱が再燃しはじめたのですが、最近の狙いはメバルでした。 理由はYouTube動画でメバリングというジャンルの釣りがあるのを知ったからです。 他にアジングというジャンルがあるのも知りました。 いずれも、海の漁港などをフィールドとし、小さいルアーと、やわらかい(ライトな)竿、細い糸で行う釣り方です。 メバリングはメバル、アジングはアジが対象ですが、両者はほとんど同じような釣り方です。 もともとブラックバスを釣っていた層が開発した釣り方らしく、ブラックバスの道具を流用することが出来ます(現在は専用のものも開発されています)。 私は20代のころはブラックバス釣りを中心にしていたので、その頃の道具をまだ持っていました。 それを使ってメバリング、アジングに挑戦しているのですが、外道は釣れるものの、本命が全く釣れません。 アジのほうはまだ餌やサビキで釣れるけど、メバルのほうはハイシーズンでないせいもあるのか、見ることもできませんでした。 YouTube動画ではいとも簡単に釣れているメバルがどうしても釣れないので、深追いモードになってしまい、夜な夜な漁港に通うようになりました(メバリングやアジングは夜が基本です)。 そもそもメバルが漁港にいるのも知らなかったので、「本当にメバルがいるのかな?」と思うこともありました。 しかし、知り合いが実際に釣っていたりもするので、いるのは間違いありません。 そのメバルを、昨晩、ついに釣りあげることが出来たのでした。 ただし…釣り方はメバリングではありません。 きびなごという餌をつけた、浮き釣りでした(釣りとはそういうものです…?)。 そんなわけで、父に船釣りに連れて行ってもらった時以来、数十年ぶりにメバルを釣ることが出来ました。 単にメバルが釣れたというだけではなく、なかなかの良型。 最初はめったに釣れないと言われる「尺メバル(30㎝以上あるメバル)」かと思いましたが、測ってみたら26.5㎝でした。 メバルって体が太いので、大きく見えるんですね。 引きもかなり強かったです。 似たような感じのクロソイという魚はよく釣れるのですが、メバルはなんとなくオーラ(?)が違います。 メバルという名の由来通り、目が大きくて、なんとなくかわいそうな感じがして、締めるのにやや躊躇しました。 食べる目的で狙っていたので、最後は意を決して締めました。 帰ってからさっそく煮つけにし、今朝、食べました。 メバルは煮つけにして一番おいしい魚と言われたりしますが、確かにクロソイよりおいしいかも。 これから、本格的なメバルのシーズンがスタート。 今後も夜の漁港通いがやめられなくなりそうです… #
by 3839ttsy
| 2021-11-01 11:39
| プライベート
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一般的には不動産業の許可を取ったというような言い方のほうが、わかりやすいかもしれません。 宅建業はなぜか「免許」というので勘違いされやすいのですが、宅建士の資格を取ったこととは違います。 人ではなく会社または事業者が、宅建業(不動産業)をしてもいいという許可を得たという意味ですね。 ちなみに、宅建士のほうは宅建業免許を受けるために必要になります。 つまりは、そこに働く人の中に宅建士の資格のある人がいなければいけないということです。 私が宅建士を取ったのは、今年の3月であり、まだホヤホヤです。 宅建士の試験を受けたのは、約1年前の10月ですが、受ける段階では、将来の展望はなにもありませんでした。 合格した後も、宅建士の資格を取るかどうか迷っていました。 なぜなら、宅建士は試験に合格しただけではなることが出来ず、その後も、2日間の講習を受けたり、登録申請や、宅建士証の交付申請をおこなったりと、さまざまな手続きが必要であり、しかもけっこうお金がかかります。 宅建士になるには、文字通りいくつものハードルがあるのです。 迷った挙句、なんの目的もないけど、せっかくだから取ってしまおうと思いました。 なぜ目的がないかと言うと、宅建士は宅建業者に所属しない限りなんの効力もないに等しく、今の会社をたたんで、就職しない限り必要になる可能性がなかったからです。 試験という最初のハードルを越えると、次に待っているのは2日間の登録実務講習でした。 岩手で受けられるのは、建築士試験の講習を行っていることでもおなじみの、総合資格学院や日建学院などでしたが、講習の頻度が高い総合資格学院で受けることにしました。 水沢で一泊し2日間、登録実務講習を受けました。 講師は仙台で宅建業を営んでいる方で、実務における話も聞くことが出来ました。 そこで聞いたのが「今、買取再販事業が熱い」ということでした。 買取再販事業とは、中古の住宅を買い取り、リフォームして販売することです。 そしてこの事業は、宅建業にあたるため、免許が必要になります。 従来の宅建業は売買や賃貸の仲介か、新築分譲がメインであり、中古住宅を買い取って販売するという発想は、あまりなかったようなのです。 それが、昨今、新しい市場として有望になっているということでした。 その話を聞いて「ウチの会社で宅建業を取ろう」と思ったのでした。 ただ、講師の先生の話は、単に水回り改修など必要最小限のリフォームをして販売するということだったのですが、私は「リノベーション」をすることを考えました。 古民家や中古住宅のリノベーションで、新築とは違った素敵な家を作ることが出来ることは、建築士会などの講演で15年ぐらい前から知ってはいました。 しかし、なかなかそれに取り組む機会がありませんでした。 なぜなら、設計の仕事は施主(クライアント)がいないと、はじまらないからです。 古い建物をリノベーションしたら、とても素敵な建物が出来ることは明らかなのですが、古い建物の段階でそれを想像できるのは、我々建築士か、施工をしているような一部の人だけです。 建築のことに詳しくない一般の人は、リノベーション後の姿が想像できず、自分でお金を出してやってみるという気にはなかなかなれません。 これは、釜石や鈴鹿で空き家活用の活動を通じて、身に染みてわかったことでもあります。 ということは、お客さんを待っていてもリノベーションは出来ないのです。 そこで、いくつかの試みを行いました。 1つは空き家を無償で借りて、自費と補助金とDIYでリノベーションを行い、オーナーに賃貸物件として返すということ。 これはBlanc-Co(ブランコ)という鈴鹿で建築や宅建業にかかわる事業者のグループで、実験的に行いました。 2つ目は、鈴鹿で空き家になっていた古民家をオーナーさんにリノベーションしてもらい(設計は当社が行い)、そこに当社が入居するというプロジェクト。 3つ目は、釜石で空き家になっていた物販店舗を、自社で買い取りリノベーションをして、コワーキングスペースとして運営するプロジェクト。 4つ目は1階が飲食店で、2階が住居になっていた空き家を、1階をカフェ、2階をゲストハウスにリノベーションしたものですが、建物の賃貸とカフェの事業は、私も参加した合同会社の事業として行い、2階はサブリースしています。 いずれも自社や私個人が主体的に行ったプロジェクトであり、通常の設計業務とは違うものです。 一般的な設計事務所の受注スタイルとしては、空き家がそこにあって、オーナーがいて、そのオーナーがリノベーションをしたいからと、設計を依頼するという流れなのですが、そういう依頼は実際には全然なかったのです。 空き家活用には、空き家のままだと社会にとって有害であるものを、資源として有益なものに作り替える効果があるだけでなく、本来であれば解体される建物を利用することで廃棄物を削減することになり、古民家であれば、まちなみや文化遺産の保存にもつながります。 最近は古民家をリノベーションしたカフェや、ゲストハウス、コワーキングスペース、コミュニティスペースなどが増え、テレビでも目にすることが増えました。 しかし、ああいった物件が生まれる条件はかなり厳しいものがあります(あると思います)。 例えばリノベーションでカフェが作りたいと思った人がいたとして、自らが所有する物件であれば自由にしていいわけですが、所有していないと買うか借りるかしないといけません。 買うのは予算も大きくなるためハードルが高く、貸りようと思っても空き家のオーナーは通常、不動産経営などの経験がなく、なかなか貸してもらえません。 また貸してくれる人がいたとしても、通常の家賃を払って、さらに自ら投資してリノベーションするのでは割が合わない場合が多いです。 そのため、現実に存在するリノベーション施設は、所有者が自ら行うか、運よくタダ同然で譲り受けたり、借してもらったりしているか、もしくは自治体が一部、または全部のお金を出していたりすることが多いようです。 私は前述したように空き家や古民家のリノベーションを、10年以上前から志向していますが、実際に出来たのは自らお金を出したり、労力を提供した時だけでした。 そんな経験から、リノベーションは自分で、主体的にやるしかないと思うにいたりました。 しかし、自社で物件所有して経営したり運営したりするのも、限界があります。 なによりも自社の売り上げを基準として、一定以上のお金を借りることは難しいからです。 そこで「買取再販」の話を聞いたので、「これだ!」と思ったというわけなのでした。 自社で古民家などの中古住宅を買い取り、現状で流通している中古不動産とは一線を画する、おしゃれでユニークなリノベーション物件として売り出すという事業。 空き家が増えて元気がなくなった町を、リノベーションで活性化するという、個人的テーマにも沿うものになります。 また、リノベーションの段階ではクライアントがいないので、実験的なことや大胆なデザインにも取り組みやすくなります。 リスクはありますが、それ以外はいいことずくめ(?)。 そこで、宅建業の免許を取得することに決めました。 宅建業の免許申請は、5月ごろから始めましたが、免許を受けた後、保証協会の弁済業務保証金や入会金を支払って、先週、宅建業を始められる運びとなりました。 去年の7月に、コロナでこれまでやっていたまちづくりの活動などが出来なくなって、その分時間があるので、宅建士の試験でも受けようかと思って申し込んだときには、1年後に宅建業を始めることになるとは思いもしませんでした。 ともあれ、いよいよ鈴鹿市の白子を中心にリノベーション住宅を販売する予定ですので、購入されたい方はぜひご連絡ください!(気が早い?) #
by 3839ttsy
| 2021-09-16 15:36
| 建築
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写真を見てわかる通り、釣りです。 子どものころから釣りが好きで、釣りはよくする方だとなんとなく思っていたのですが、本当のところは20年ぐらいまともにしてませんでした。 このブログを読み返しても釣りの話題は年に1回あるかないか。 岩手に引っ越してからも、10回はやってないと思います。 その数少ない釣行も、せいぜい数時間というのがほとんど。 でもその昔は、ブラックバスを中心として、海釣りもちょくちょく行っていました。 船でタコ、メバル、鯛、ヒラメを釣ったり、筏でクロダイを狙った時期もありました。 特にブラックバス釣りは入れ込んでいて、一時は船舶免許を取って、熊野のダム湖などで船外機付きボートを借りて釣りをしていました。 東日本、北日本のフィールドは憧れでしたね。 それなのに、近くに住んだり、近くを通っているのに、全然釣りをしないのは、当時の自分が知ったら、すごくもったいないと思うことでしょう。 ブラックバス釣りは、ほとんどの方がご存じと思いますが、ルアーでの釣りです。 一方、その頃、海のルアーゲームというのは、まだあまり一般的ではありませんでした。 シーバスと言われるスズキを狙うルアーと、カサゴなどの根魚を狙うワームが少しある程度でした。 竿やリールもブラックバス用と別にそろえなければいけないイメージで、興味はありましたが、あまりやったことはありませんでした。 その20年離れていた釣り熱が、最近になって再燃してしまいました。 よく「流行は20年サイクル」と言われるので、自分の中でそういう時期なのかもしれません。 きっかけはYouTubeの釣りチャンネルを見始めたこと。 ある釣りYouTuberのチャンネルをふと見たところ、釣りの技術や編集技術が高くて、すごく面白いので、次々と見てしまいました。 出演している人のトークは面白いし、ほとんどテレビ番組を見ているのと変わらないような気がします。 当たり前と言えば当たり前ですが、そうしているうちに自分もやりたくなってきたというわけです。 知らない間に海のルアーゲームもかなり広まっているようで、メタルジグやエギなどある程度聞いたことのあるルアーに加えて、メバリング、アジングというジャンル、タイラバという全く新しい種類のルアーも出てきているようでした。 6月の初め頃、最初にやってみようと思ったのはエギを使ったエギング。 エギは餌木と書き、イカを釣るための和製ルアーです。 エギングの話はここでは省略しますが、その後、次々とルアーを試したくなり、水面を泳がせるプラグや、根魚を狙うワーム、アジングやメバリングなどをやってみました。 その間、釣具屋さん通いも再び始まってしまい、竿とリール、ルアーなどを次々と購入。 そこが問題の一つですが、釣りはお金がかかります… やり始めて、どうしてものめりこんでしまうのが、まぐれなのかわかりませんが、釣れる魚が結構大きいこと。 地元なら岸から釣ってるぐらいだと、魚種を問わず10㎝から、せいぜい20㎝ぐらいの小物しか釣れません。 ところが、釜石では岸からでも釣れるものが大きい。 30㎝前後がちょいちょいかかります。 船でしか釣れないような大きいサバが、堤防から釣れたりします(しかも狙ってないのに)。 魚影も濃くて、小魚がキラキラとそこらへんを回遊していて、夕まずめにはそれらを追いかけるフィッシュイーターの姿も、たびたび目に付きます。 さて、長々とうんちくを書いてしまいましたが、ここからが本題です。 昨日、とある浜…リアス海岸である釜石では砂浜ではなく、石がごろごろする石浜?が一般的なのですが…で、釣りが出来るか軽く試してみようと思いました。 カンカン照りの昼間をさけ、日没間際の時間帯。 行ってみると意外に遠浅で、ちょっと遠くまで投げないと魚がいないかなと思い、地元の釣具屋で買ったライトメタルジグという、今まで使ったことのないルアーを投げてみました。 ライトといってもまぁまぁ重いので飛距離が出ます。 釣れるかどうかというよりは、深さや底の状態を探るイメージでした。 一投目、やや控えめにキャスト。 底に着くのを待ってまき始めると、いきなり根掛かり!? あせって根掛かりを外すように小刻みにゆすると、なにやらゴンゴンとひっぱられるような感覚が… 半信半疑で合わせて(フッキングして)巻き始めると、けっこう強い引きを感じました。 しかし、まさか一投目で、初めて使うルアーで、釣れるかどうかもわからないポイントの、しかも浅いところで、この引きの魚はあり得ない。 いやいや、そんなうまい話はあるはずがない。 なんか大きいゴミか海藻でもついているのでは?と思いながら巻いていると、確かに引きはあるし右に左にグググーッと動きます。 ドラグはそんなに緩くしてないけど、引きが強い時は糸が出ます。 これはけっこう大きいぞ… しかし、まだ半信半疑で、まともな魚ではなく変な魚…たとえばフグとか、毒を持ってるようなグロテスクな魚(?)…なのではないかと思いました。 岸まで寄せてあがってきたのは、なんと30㎝オーバーのアイナメ! アイナメを釣ったことは何度もありますが、このサイズは初めて。 …まぁよく釣りをする人にとっては、そんな大した物でないのはわかっていますが、私にとってはドキドキするような大物でした。 あのアタリ、ぐいぐいひっぱるあの引き…今でも余韻に浸っています。 また釣り始めて間もないですが、三陸の海は、地元の伊勢湾とはポテンシャルが全然違うことを感じます。 魚が多くて、楽しい! 釣れるものが一回り、いや二回り大きい! 海がきれい! やっぱり9年もいて、今まで釣りをしなかったのは、もったいなかったかも。 #
by 3839ttsy
| 2021-07-19 13:06
| プライベート
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お願いしたのは、地元白子の空き家活用グループBlanc-Co(ブランコ)のメンバーで、デザイナーの小林ちふみさん。 去年、Blanc-Coで主催した「しおかぜストリートマルシェ」のロゴを作ってもらいました。 インスタグラムでの広報なども担当してもらったのですが、そのマルシェが予想を上回る大盛況でした。 コロナの状況が読めなかったのでチラシなどは作らず、SNSだけの告知だったのにロゴやビジュアルの作成、ブランディングが効いたようでした。 当日はロゴが描かれた看板が「かわいい」と言って、看板自体の写真を撮る人や、そこでお子さんの写真を撮る人も。 これはすごい効果だと驚いて、ロゴをお願いすることに。 そしてできたのが、こちらのロゴ。 MIYAZAKIを家と山、木と川などの風景にしています。 いくつか案をいただいたのだけど、これを見た瞬間「すごい!」と思いました。 自分なかの原風景そのものだったからです。 鈴鹿市をやや俯瞰してみるとすると、田んぼが多く、一部に住宅地があり、鈴鹿川という大きな川が流れ、その向こうに鈴鹿山脈が見えます。 その風景が好きで、なぜか写真を撮りためていたことがあったのです。 田んぼの向こうに見える集落と鈴鹿山脈、鈴鹿川の向こうに見える鈴鹿山脈、箕田の大楠の向こうに見える鈴鹿山脈など。 それらをデフォルメして、1つにしたようなロゴだったのでした。 不思議だったのは、なぜそれがわかったのかということ。 小林さんに聞いてみると、別に鈴鹿山脈とかをイメージしたわけではないということでした。 私も設計をしていて、まれに施主様とそういう不思議なシンクロがあるものですが、やはりロゴデザインとかでもあるんですね。 もう一つ驚いたのが「宮」という字が、もともと甲骨文字から産まれたもので(それがロゴマークの一部にもなっています)、その形が家のように見えることです。 それを見つけて、今回提案してもらったのですが、なんだか建築と名前につながりがあったようで、嬉しくなりました。 そんなわけで、本当に素敵で、当社にピッタリのロゴマークを作っていただきました。 もし町中で見かけたら、宮崎建築事務所のものとお知りおきください。 #
by 3839ttsy
| 2021-07-02 18:21
| 意匠
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![]() 築60年ほどの農家型の古民家リノベーション案です。 鈴鹿にある古民家には、大きく2パターンあって、白子などの街道沿いの地域の町家型、農地周辺の比較的大きい敷地にある農家型です。 町家型は道路ぎりぎりに建っていて格子があり、間口は狭く奥行きが長く、片側が土間で裏庭まで抜けており(通り庭)、もう片側が座敷になっています。 一方農家型は、東西に長い長方形で、玄関が南面の真ん中にあり、北に向かって土間が抜けています。 土間の左側が座敷で、右側にお勝手(ダイニング)や水回りがあったと思われます。 いずれもリフォームで土間がなくなっていることが多く、水回りも改修されていて、原型はよくわかりません。 私の場合、古民家のリノベーションの提案をさせていただくときは、文化財保存の意味もあって、可能な限り土間を復旧することが多いです。 今お借りしている事務所も、洋室になっていたところを、土間に戻しました(HP参照)。 画像は一部の建築家が当時多用していた、断面図に1消点でパースを描きこむ手法を使って、描いてみたものです。 やはり土間を復旧し、その部分から座敷の側を見ています。 町家型、農家型、いずれの場合も、つし2階と呼ばれる屋根裏倉庫があることが多いのですが、このお家にもやはりありました。 基本的に屋根裏倉庫は暗いので、北側の屋根に高窓(ドーマー)をつけて、吹抜けを作り、居室としても利用できるように考えました。 玄関に近い10帖の座敷は、掘りごたつの巨大版とでもいうのか、段をつけて掘り込み、真ん中に赤ちゃんを遊ばせ、周囲に腰かけられるようなスペースを提案しました。 かなり余裕のある大きさだったので、このようなある意味、余剰空間を考えることができました。 施主様は2人目のお子さまが生まれる直前のご夫婦で、手狭なアパートから実家に引っ越すということでした。 空いている建物を、耐震補強も含めてリノベーションを検討されていました。 結果的には敷地の利用方法の関係もあって、古い家は取り壊されることになり、実現はしませんでした。 ただ、提案は気に入っていただいたのか、引き続き建て替えの設計をさせていただくことになりました。 #
by 3839ttsy
| 2021-06-18 17:06
| アンビルト
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