建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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![]() 6月最後の日、先週の土曜日に尾崎100年学舎(以下、学舎)の植樹活動がありました。 昨年のゴールデンウィーク明けに起こった山林火災(過去の日記)から、学舎として何が出来るか、なにをすればいいか、釜石地方森林組合(以下、森組)さんにも相談しながら、考えました。 その結果、植樹の苗木を購入をするために、募金を集めることになりました。 普段、ガイドツアーを実施していた山林も被害にあっており、単に募金活動をするというだけでなく、そこを案内することで被害の現場を見てもらうとともに、ガイド料の代わりに寄付をしていただくことにしました。 去年はリーダーの久保晨也くんが、会社の研修で遠方に行っていて不在であり、私も入院(過去の日記)していて手伝うことが出来ず、メンバーの村上さんがほぼ孤軍奮闘。 約100名の方を案内し、釜石まつりの際のクルージングプログラムなども含め、77,700円の寄付をいただくことが出来ました。 今年はそれを、苗木の購入にあてる予定だったのですが、森組さんのご提案もあり、植樹活動の資金に使うことにしました。 ボランティアの参加者を募集して、植樹活動を行うことにしたのでした。 我々だけでは知識もノウハウもないし、そもそもどこに植えていいものかわからないので、森組さんにおんぶにだっこという感じではありましたが、必要な経費だけはお支払いし、その分、参加者のみなさんにもご負担いただく形となりました。 約10名の参加者さんが来てくださいました。 外はなかなかの好天…むしろ、約1年ぶりの屋外活動となる私などは「暑すぎて倒れないかな?」と心配なぐらい、よすぎる天気でした(笑) まずは森組、高橋参事の説明を聞きました。 尾崎半島では約400haの山林が火災の被害を受けましたが、これは前の年、全国の山林火災の被害を受けた面積を合わせたよりも多いということでした。 かなり大規模な山林火災だったとは聞いていましたが、そこまでとは思いませんでした。 一通り説明が終わると、現地へ。 尾崎白浜から峠のトンネルを通って半島の反対側にある佐須に行き、そこから林道に入ります。 しばらく進むと、まだ焼けた跡のある、カラマツなどの林に入りました。 被害があった木は、早めに切らないと浸食が進むため、急ピッチで伐採が進んでいるということでした。 今回は、そんな木がなくなってしまったエリアに植樹をするのです。 だいぶ高いところまで来たと思った頃、目的地に到着。 植えるのはコナラとカラマツ。 普通はカラマツなどの針葉樹だけを植えるのですが、コナラのような落葉広葉樹を植えるのは、火事でやせてしまった土地に、落ち葉の養分を与えるのが目的だそうです。 コナラとアカマツを交互に約2m間隔で植えていきます。 まず表面の落ち葉をとりのぞき、土だけにします。 最後に、初めに取り除いた落ち葉を、水分の蒸発を防ぐためにかぶせて完了。 二人一組で交代で植えながら、斜面を登って行くという感じです。 植えるところにはすでに赤く塗った割り箸が差してあって、準備は万端。 簡単に考えていましたが、森組さんの前段取りがなくては、スムーズには出来ないんですね。 さらに、三陸の6月では珍しいような好天による暑さのために、汗まみれになりました。 数えてはいませんでしたが、感覚では2人で30本ぐらい植えたでしょうか。 作業時間は1時間半ということでしたが、けっこう長く感じ、それでいて思ったより植えられなかったですね。 食事の後も、高橋参事の森林に関する講義があり、一人の人が1年間に発する二酸化炭素を吸着するには、杉が何本必要かという話など、森林が人間の生活に欠かせないことなど、わかりやすく説明いただきました。 なお、参加者のみなさんは、釜石市の復興支援員の方、地元釜石の方、大槌の方、大船渡の方、前述の岩手大学の学生さんや、元学生で、今は就職された方など。 雑誌ソトコトのライターの方もいらっしゃって、9月号で記事にしていただけることに! 多くのみなさんのご参加、ありがとうございました。 また、共催…というより、ほとんどの準備、運営をしていただいた、釜石地方森林組合さん、ありがとうございました。 苗木は植えた後に雨が降らないと枯れてしまうそうですが、夕方には午前の好天からは想像できないスコールのような雨が降って、植樹には願ってもない天候でした。 みなさんが植えた木が、元気に育ちますように! ▲
by 3839ttsy
| 2018-07-03 16:02
| 尾崎100年学舎
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