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(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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だいぶ長いことかかって、この小説を読んでいました。 読み始めたのは去年…だったかな? 司馬遼太郎さんの小説に、このところ軽くハマっています。 (でも、読むスピードがものすごく遅いので、まだそんなには読んでませんが^^;) 前に読んだのは「坂の上の雲」でした。 学校の歴史の授業では、いつも幕末から近代史にかけてのところで挫折していたので、明治史にはうといのですが、この小説を読んで、日露戦争の頃の時代背景や、戦争そのものがどういうものであったのか、何となくわかりました。 幕末や坂本竜馬のことについては、小山ゆうさんの「お~い竜馬」というマンガなら読んでいました(笑) このマンガは、自分で買って持っていたので、何度も読んでいて、セリフから登場人物の名前から、結構細かいところまで覚えていました。 「竜馬がゆく」を読んでいると、「お~い竜馬」が、この小説を参考にしていることがよくわかります。 また、反対にマンガ的な創作の部分もよくわかりますね。 マンガでは坂本竜馬、武市半平太、岡田以蔵、後藤象二郎、板垣退助が幼なじみということになっていますが、小説では、大人になってから知り合ったりして、全員が幼なじみというわけではないようです。 あと、マンガでは、いかにも脇役風のコミカルな顔のキャラも、小説ではなかなかの豪傑だったりしました。 司馬遼太郎さんの小説は、ときどき物語的ではなくなって、歴史の事実を客観的に伝えるような内容になったりします。 視点が冷静で、ある意味ドライな語り口であるため、読んでいるほうもあまり感情的になりにくいところがあります。 クライマックスの大政奉還のシーンも、もっと劇的な感じを想像していましたが、意外とサラリとしていました。 (もっとも、昔の小説というのはこういうものなのかもしれませんが) 坂本竜馬の生涯や、それを取り巻く幕末という舞台は、まさにドラマチックなのですが、作者の冷静な分析眼と語り口によって、感情的にのめり込むようなことがないんですね。 そのために、長編ではありましたが、読後は結構さわやかでした。 ところが。 後日読んだあとがきでガーン!とやられました。 明治維新後、立役者の坂本竜馬の名前は、次第に忘れられて言ってしまうのですが、再び、竜馬を有名にする出来事が起こります。 それは、日露戦争の開戦前に、皇后陛下の夢枕に坂本竜馬が立ち「海軍の勝敗についてはご心配なく」というようなことを言ったというのです。 当然、この時、すでに竜馬は亡くなっているので、これはユーレイということになります。 その時、よみがえってきた記憶があります。 前述の「坂の上の雲」で、日露戦争における海軍の奇跡の大勝利が描かれるのですが、参謀の秋山真之は「どう考えても勝てる相手ではなかった」といい、「神がかりであった」とまで言っているのです。 具体的には、確立からして当たるはずのないような急所に、砲弾が命中したために、ロシアの艦隊は総崩れになったりするのです。 皇后陛下の夢枕の話と照らし合わせると、あの命中弾は、ひょっとして… …なんて思ったりしませんか?^^; とはいってもやはり、ドライな司馬遼太郎さんのこと。 その後で、これは土佐系の宮中関係者の作り話でなはいかと推察しています。 そうか、う~ん、なんだそうか。 盛り上がって損した(?) (有)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2009-03-15 23:30
| プライベート
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Comments(2)
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by
karen
at 2009-03-17 17:11
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私も昨年読みました。
「お~い竜馬」は読んでおりませんが、この前に読んだ「燃えよ剣」と照らし合わせて読んだので、幕末全体の流れと双方の感情が汲み取れ、物語としても歴史ものとしても楽しめました。 今年中に「坂の上の雲」を読もうと思っております。 年末にはドラマも放送されますね。
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3839ttsy at 2009-03-17 23:33
燃えよ剣も読みました。
両方読むと、どっちに肩入れしてよいやら、フクザツな心境になりますよね。 そういう側面もあって、作者の語り口もニュートラルな感じなのでしょうか。 坂の上の雲はなかなかイイですよ。 ちなみに、私は「翔ぶが如く」を読み始めています~
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