建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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近江八幡は、豊臣秀次が八幡城の城下町として築いた町で、特徴的なのは、当時、城の堀であった八幡堀です。 八幡城が無くなった後は、商業のための運河となりました。 水運の発達により、商業が栄え、有名な「近江商人」を生んだと言われます。 新町通りには、近江商人の繁栄ぶりを表すように、大きく立派な家がたくさんあります。 家と家の境には「うだつ」があがっています。 家と家はつながっておらず、屋根の高さを変えて、ケラバを上下に重ねるようにしています。 取り合い部分は、今風にいうと、エキスパンション・ジョイントになっています。 旧伴家住宅は、驚きの木造3階建てです。2階の梁はせいが600mmぐらいありそうでした。外部の柱は8寸角です。全てがダイナミックです。 瓦が有名な街とあって、屋根が印象的です。 軒は一文字軒瓦、雪止め瓦がついています。 あまりそういう感じはしませんが、この辺りは雪がよく降るのでしょうか。 屋根はほんの少し、曲面になっています。 現在、建築中の家も、やはり曲面になっていて、垂木が少しR加工してあるようでした。 街並みを保存するために、新築でも周囲の家と同じ感じの家を作っているのでしょうか。 誰に聞いたわけでもないので、感じたままの推測ですが、この辺りに住んでいる人には、周囲の家との調和や、景観に配慮して、家を建てている印象があります。 それに、全体的に、非常にメンテナンスが行き届いています。 住民の方の、街の景観を良好に保つ意識の高さを感じました。 八幡堀の北側にある、かわらミュージアムは、白い漆喰塗りの壁に、当然のことながら、瓦屋根、昔の蔵のような建物です。塔屋の部分が八角形で、カーテンウォールになっています。 周囲のアプローチは、瓦が縦使いで敷いてあり、模様や絵が書いてあります。 瓦を組み合わせて作ったオブジェもあり、とにかく何もかもが瓦づくしです。 どういうわけか、妻飾りや、鬼瓦が、彦星、織姫の人形になっています。 展示品は、壮麗で芸術的な鬼瓦や、装飾瓦、また日本全国の瓦、世界の瓦があります。 恥ずかしながら、知らないこともたくさんあり、大変勉強になりました。 帰りに八幡堀の遊歩道を歩くと、絵描きさんが、堀の周辺の家を描いてらっしゃいました。 実際よりキレイに描いてあって(笑)、とてもステキな絵でした。 遊歩道は石畳になっていて、柳の木、石垣、木製(一部疑木)の橋などがあり、時代劇の世界にいるみたいでした。 屋形船にエンジンがついていたり、川にブルーギルがいたりするのは玉にキズでしたが^^; 白雲橋をスケッチする2人の小学生の女の子もいました。 話に夢中で、手が止まっていましたが、ちらっとのぞいたら、絵はなかなか上手でした。 微笑ましくも、絵になる光景でした。 (有)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2006-08-16 23:12
| 建築
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