建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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メンバーと話していて結成から9年、来年で10周年ということに気づき、驚いてしまいました。 原作・脚本は旗揚げ公演以来の、こむろこうじさんです。 8月頃にzoom会議をして、今年度の公演をどうするか相談した時、こむろ先生(学校の先生なので、慣例的にそう呼んでいます)も出席いただき、本を書いていただくことになりました。 テーマとキャストを決めて「あてがき」で書いていただきました。 あてがきとは、先にキャスティングをしてから、ストーリーを作ることです。 今回特殊だったのが、それぞれのキャストに「妖怪」を割り当てたことです。 遠野で世界中の妖怪が集まる、妖怪サミットが行われるという設定で、妖怪の「都会」である遠野に泊まれずに、田舎の橋野(釜石市)に泊まっている妖怪たちの物語という構想が、団長にあったのでした。 なんとなく、それぞれのキャストのイメージの妖怪、天狗、河童、枕返しなどが割り当てられ、本ができるのを待ちました。 10月には最初の稿が完成しました。 読んでみると、面白い! これはいい舞台になると思いました。 しかし、すぐに問題に気づきました。 私の役は琵琶法師。 琵琶がないとかっこうがつきません。 ネットで調べたところ、中古でも10万円以上するようで、買うのは現実的ではありませんでした。 レンタルもなさそう。 しばらくどうしようか悩むというか、公演はまだ先だったので、結論が出ず、放置していました。 メンバーからはギターでいいではないかという話もあり、一時はギターにしようと思ったりしていたのですが、ある時、ふと思いつきました。 「あの人なら持っているのでは?」 それは、鈴鹿の地元の方で、民族楽器を手広く演奏する、音楽家Mさんです。 Mさんのお家は古民家で、耐震診断などを通じて知り合いました。 その後、演奏会に誘われて行ったりして、仕事だけでない付き合いになっていたのですが、ある時、楽器部屋を見せてもらったことがあったのでした。 無数の民族楽器が置いてあって、もしかすると、あの中に琵琶があったのでは?と思いました。 メッセージをしたところ、筑前琵琶が2本あるとのお返事が。 さらに快く貸していただきました。 当時は筑前琵琶と薩摩琵琶があることとか、なにもわからなかったのですが、とにかく小道具として、本物の琵琶があれば素晴らしいと思いました。 12月にお邪魔して、無事、お借りすることができました。 もちろん琵琶を弾いたことはなかったのですが、ギターは弾いたことがあるので、同じようなものだろうと思っていました。 ところが、実際に触ってみると、かなり違うものでした。 私のイメージでは脚本に「ジャランと琵琶を鳴らす」と書いてあるところは、コードを弾けばいいと安易に考えていました。 しかし、YouTubeなどで演奏しているのを見ると、コードを弾くという場面はあまりありませんでした。 さらに、面食らったのはチューニングの仕方が、複数あるということでした。 例えば「平調」だと一絃~四絃が、それぞれミシミラ、「壱越調」だとラミレラとか。 そのためYouTubeの動画を見ても、どの調絃なのかわかりません。 もう一つ問題なのは、ギターでいうフレット(柱)ごとの音が、一つではないということです。 ギターは半音きざみになっていて、ただ押えるだけで、どんな音でも出せますが、琵琶は押える強さを変えて、3半音?ぐらい出さないと音が足りません。 強く押さえたり、弱く押えたりして、音を変えるのです。 動画を見てコピーしようと思ったのですが、そのあたりの指の動きとか、感覚がなかなかつかめませんでした。 これは大変だと思いました。 とにかく、毎日、動画を見ながら、触っていたという感じです。 劇中では、本格的な演奏をするわけではないので、いくつかのフレーズだけでも覚えようと思いました。 そんなわけでセリフは少ない役だったのですが、今回はとにかく琵琶を覚えるのがネックでした。 迎えた本番、不安しかありませんでしたが、多少はそれっぽく弾けるようになっていたので、失敗しても開き直るしかないという感じでした。 案の定、3回の公演中、満足に弾けたことは1回もありませんでした。 ただ、見ていた人に聞くと「そういうものだと思った」と言っていたので、まぁよかったのかもしれません。 ほとんどの人は、琵琶の演奏をあまり聞いたことないでしょうから、おかしくてもわからなかったという感じでしょうか。 さて、私の琵琶の話ばかりになってしまいましたが、他のメンバーのキャラクターや演技、演出、音楽、舞台美術などもなかなかよくて、アンケートを見ると面白いと書いてくださる方が多かったです。 主役のNさんは、団長の娘さんでした。 以前は子役で出たりしていたこともあったのですが、今は高校2年生になりました。 団長の指導を受けているだけあって、さすがの演技でした。 時がたつのは早いです。 ところで、演劇の面白いところは役者が「ギリギリ」であるところだと思います。 セリフが飛ばないか、動きを忘れないか、小道具を持って出るのを忘れないかなど、公演中は頭がフル稼働です。 余裕は全くありません。 もちろん演技力も大事ですが、それは経験があれば身に付くと思います。 出る前はもれなく緊張するし、逆に緊張しない舞台では張り合いがありません。 見る側も、役者がそういうギリギリで、全力を出しているところに感動するのだと思います。 私は今回の課題は、琵琶を劇中に弾くというところでしたが、他のキャストも初出演だったり、今までになくセリフが多かったり、けっこうギリギリだったと思います。 原作の面白さや演出だけでなく、そういうところも、評価(アンケートによる)につながったのではないかと思います。 こむろ先生も遠方から、来てくださって、本番を見て喜んでくださいました。 始まる前の、暗い舞台袖で待っている時間は他に例えようのない、緊張感です。 それを一緒に経験すると、仲間意識が強まります。 終わった後には、みんなでハイタッチです。 今回は、もともと大道具で役者でなかった私や、途中から入ったメンバー、新人さんなどが出演し、旗揚げ公演で出演した、団長とKさんが、音響照明をしていました。 2人はそのことが、感慨深いと話していたそうです。 釜石に新しい演劇文化を生んで、育てましたね。 本当は出たかったと思いますが、最近のメンバーはどういうものか役者志望が増えて、裏方がいなくなったという悩みもあるかも(笑)
by 3839ttsy
| 2024-02-13 18:03
| 劇団もしょこむ
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