建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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今回から講師は「きっかけさん」という名目になりました。 釜石コンパスとは、釜石の高校生が自分の将来を決めるにあたって、羅針盤(コンパス)となるようにと行われている課外授業のことです。 講師は地元の民間企業や、公的機関の職員さんなどが行います。 その講師の話が高校生の将来を決める「きっかけ」になればいいということだと思います。 学年ごとに数回行われるようなのですが、今回私は1年生の2回目を担当させていただきました。 講師は他にも10名以上いて、学年の全生徒が10数名のグループに分かれて、それぞれ2回講義を受ける形でした。 つまり、10名以上いる講師のうち2名から話を聞くということになります。 講師の希望は出来るのですが、希望通りにいかない場合もあります。 私にのぞまれているのは、やはり建築士という職業についてのことだと思いますが、釜石大観音仲見世のリノベーションに携わっていることについても、興味の対象だったようです。 講義内容は3年前、担当させていただいた1回目から同じようなメッセージを込めて考えました。 それは、高校の時から将来の仕事について、過剰に深刻に考えなくてもいいし、仕事は最初は大変でも、だんだん楽しくなって好きになってくるということ。 そして、本業で基礎的な能力が身に付けば、本業以外のこと(たとえばリノベーションまちづくりのことなど)、やりたいことが出来るようになるということです。 ただ、1回目、2回目では、そのメッセージがいまいち伝わっていなかったことを感じたのと、本当に建築の仕事をしたい生徒さんもいるのに対し、建築の話をあまりしなかったという反省点がありました。 さらにいうと、必要以上に高校や大学の自分のダメっぷりを話しすぎてしまったということもありました。 後で話を聞いてわかりましたが、生徒さんの学力レベルや、勤勉ぶりは、高校時代の私のそれとは乖離していたようでした(恥) 今回は、建築家の言葉なども引用しつつ、建築という仕事と、仕事や人生の一般的なことを織り交ぜて話をし、ダメっぷりの話は控えめにしておきました。 ただやはり、想定と実際は違うもので、私が高校の時の将来なりたかったものを話し、生徒のみなさんのなりたいものを話してもらって、年齢の大きく違う私の話を、身近に聞いてもらえるようにしようと思ったのが、私のそれはミュージシャンだとか小説家だとか現実味がないのに対し、生徒さんのほうは身近な職業ばかりで極めて現実的でした。 ここでまた「スベった」のでした。 ともあれ、後からいただいたアンケートを見ると、全体的にはこれまでで一番生徒さんの心に残る話を出来たように感じました。 あくまでも私の知る範囲で思うところですが、今の20代から30代の前半ぐらいの人には「自分が好きだと思える仕事をしないといけない」という気持ちが強いように感じます。 そのために自分の好きになれる仕事を探して転職を繰り返したり、仕事ができなくなったりしてしまうのではないかと思うことも。 仕事は社会人としてしなければいけないことで、好きとか楽しいかということは、その次だと私は思っていました。 人からお金をもらうには、物品を提供するとか、サービスを提供するとか、なんらかの形でその人の役に立たなければいけないわけですから、相手本位であり、自分が好きかどうかは本質的には関係がないはずです。 ただ、仕事を続けるためには、好きなことや楽しいことがいいのもわかりますし、そのほうが仕事の質もいいのかもしれません。 私が懸念するのは、優先順位を間違えると、かえって辛くなってしまうのではないかということですね。 そのようなことを伝えるために考えた言葉が、アンケートを見る限り、多くの生徒さんの心に残ったようでした。 「目からウロコが落ちた」と書いている子もいました。 それは「好きなことを仕事にするのは難しいが、仕事を好きになることは難しくない」という言葉でした。 未だにそれが正解だったのかどうかわかりません。 もしかすると、好きなことを仕事に出来る能力のある子にとっては、マイナスだったかもと思うこともあります。 でも、この言葉を感想に書いている子が多かったところを見ると、やはり彼らも「好きなことを仕事にしないといけない」というプレッシャーを感じていたように思いました。 中には建築の仕事をしたいという、ど真ん中な生徒さんもいましたが、そうでない人も、もっと気楽に仕事を選んで、ポジティブに仕事をしていけるようになればいいと思います。 それにしても、休みの日に学校に来て、課外授業のようなものを受けるのは嫌だろうなといつも思いますが、そのような態度を見せる子はいなくて感心します。 釜石コンパスで、高校生の時にいろいろな大人や職業の話を聞くのは、とても有意義だと思うし、就職することへの不安も少しは取り除けるのではないかと思います。 実行委員会のみなさん、そして講師のみなさんも真摯に取り組んでいて、本当に素晴らしいプログラムです。
by 3839ttsy
| 2021-12-25 12:30
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