建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
全体 建築 プライベート 意匠 東日本大震災 Blanc-Co 尾崎100年学舎 足りない活字のためのことば展 戦争遺跡保存 劇団もしょこむ mori-to-tetsu 釜石大観音仲見世リノベーションPJ co-ba kamaishi 白血病からの復活(闘病日記) まちづくり アンビルト みちのく潮風トレイル 未分類 以前の記事
2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 06月 2025年 02月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 2024年 07月 more... 最新のコメント
|
一般的には不動産業の許可を取ったというような言い方のほうが、わかりやすいかもしれません。 宅建業はなぜか「免許」というので勘違いされやすいのですが、宅建士の資格を取ったこととは違います。 人ではなく会社または事業者が、宅建業(不動産業)をしてもいいという許可を得たという意味ですね。 ちなみに、宅建士のほうは宅建業免許を受けるために必要になります。 つまりは、そこに働く人の中に宅建士の資格のある人がいなければいけないということです。 私が宅建士を取ったのは、今年の3月であり、まだホヤホヤです。 宅建士の試験を受けたのは、約1年前の10月ですが、受ける段階では、将来の展望はなにもありませんでした。 合格した後も、宅建士の資格を取るかどうか迷っていました。 なぜなら、宅建士は試験に合格しただけではなることが出来ず、その後も、2日間の講習を受けたり、登録申請や、宅建士証の交付申請をおこなったりと、さまざまな手続きが必要であり、しかもけっこうお金がかかります。 宅建士になるには、文字通りいくつものハードルがあるのです。 迷った挙句、なんの目的もないけど、せっかくだから取ってしまおうと思いました。 なぜ目的がないかと言うと、宅建士は宅建業者に所属しない限りなんの効力もないに等しく、今の会社をたたんで、就職しない限り必要になる可能性がなかったからです。 試験という最初のハードルを越えると、次に待っているのは2日間の登録実務講習でした。 岩手で受けられるのは、建築士試験の講習を行っていることでもおなじみの、総合資格学院や日建学院などでしたが、講習の頻度が高い総合資格学院で受けることにしました。 水沢で一泊し2日間、登録実務講習を受けました。 講師は仙台で宅建業を営んでいる方で、実務における話も聞くことが出来ました。 そこで聞いたのが「今、買取再販事業が熱い」ということでした。 買取再販事業とは、中古の住宅を買い取り、リフォームして販売することです。 そしてこの事業は、宅建業にあたるため、免許が必要になります。 従来の宅建業は売買や賃貸の仲介か、新築分譲がメインであり、中古住宅を買い取って販売するという発想は、あまりなかったようなのです。 それが、昨今、新しい市場として有望になっているということでした。 その話を聞いて「ウチの会社で宅建業を取ろう」と思ったのでした。 ただ、講師の先生の話は、単に水回り改修など必要最小限のリフォームをして販売するということだったのですが、私は「リノベーション」をすることを考えました。 古民家や中古住宅のリノベーションで、新築とは違った素敵な家を作ることが出来ることは、建築士会などの講演で15年ぐらい前から知ってはいました。 しかし、なかなかそれに取り組む機会がありませんでした。 なぜなら、設計の仕事は施主(クライアント)がいないと、はじまらないからです。 古い建物をリノベーションしたら、とても素敵な建物が出来ることは明らかなのですが、古い建物の段階でそれを想像できるのは、我々建築士か、施工をしているような一部の人だけです。 建築のことに詳しくない一般の人は、リノベーション後の姿が想像できず、自分でお金を出してやってみるという気にはなかなかなれません。 これは、釜石や鈴鹿で空き家活用の活動を通じて、身に染みてわかったことでもあります。 ということは、お客さんを待っていてもリノベーションは出来ないのです。 そこで、いくつかの試みを行いました。 1つは空き家を無償で借りて、自費と補助金とDIYでリノベーションを行い、オーナーに賃貸物件として返すということ。 これはBlanc-Co(ブランコ)という鈴鹿で建築や宅建業にかかわる事業者のグループで、実験的に行いました。 2つ目は、鈴鹿で空き家になっていた古民家をオーナーさんにリノベーションしてもらい(設計は当社が行い)、そこに当社が入居するというプロジェクト。 3つ目は、釜石で空き家になっていた物販店舗を、自社で買い取りリノベーションをして、コワーキングスペースとして運営するプロジェクト。 4つ目は1階が飲食店で、2階が住居になっていた空き家を、1階をカフェ、2階をゲストハウスにリノベーションしたものですが、建物の賃貸とカフェの事業は、私も参加した合同会社の事業として行い、2階はサブリースしています。 いずれも自社や私個人が主体的に行ったプロジェクトであり、通常の設計業務とは違うものです。 一般的な設計事務所の受注スタイルとしては、空き家がそこにあって、オーナーがいて、そのオーナーがリノベーションをしたいからと、設計を依頼するという流れなのですが、そういう依頼は実際には全然なかったのです。 空き家活用には、空き家のままだと社会にとって有害であるものを、資源として有益なものに作り替える効果があるだけでなく、本来であれば解体される建物を利用することで廃棄物を削減することになり、古民家であれば、まちなみや文化遺産の保存にもつながります。 最近は古民家をリノベーションしたカフェや、ゲストハウス、コワーキングスペース、コミュニティスペースなどが増え、テレビでも目にすることが増えました。 しかし、ああいった物件が生まれる条件はかなり厳しいものがあります(あると思います)。 例えばリノベーションでカフェが作りたいと思った人がいたとして、自らが所有する物件であれば自由にしていいわけですが、所有していないと買うか借りるかしないといけません。 買うのは予算も大きくなるためハードルが高く、貸りようと思っても空き家のオーナーは通常、不動産経営などの経験がなく、なかなか貸してもらえません。 また貸してくれる人がいたとしても、通常の家賃を払って、さらに自ら投資してリノベーションするのでは割が合わない場合が多いです。 そのため、現実に存在するリノベーション施設は、所有者が自ら行うか、運よくタダ同然で譲り受けたり、借してもらったりしているか、もしくは自治体が一部、または全部のお金を出していたりすることが多いようです。 私は前述したように空き家や古民家のリノベーションを、10年以上前から志向していますが、実際に出来たのは自らお金を出したり、労力を提供した時だけでした。 そんな経験から、リノベーションは自分で、主体的にやるしかないと思うにいたりました。 しかし、自社で物件所有して経営したり運営したりするのも、限界があります。 なによりも自社の売り上げを基準として、一定以上のお金を借りることは難しいからです。 そこで「買取再販」の話を聞いたので、「これだ!」と思ったというわけなのでした。 自社で古民家などの中古住宅を買い取り、現状で流通している中古不動産とは一線を画する、おしゃれでユニークなリノベーション物件として売り出すという事業。 空き家が増えて元気がなくなった町を、リノベーションで活性化するという、個人的テーマにも沿うものになります。 また、リノベーションの段階ではクライアントがいないので、実験的なことや大胆なデザインにも取り組みやすくなります。 リスクはありますが、それ以外はいいことずくめ(?)。 そこで、宅建業の免許を取得することに決めました。 宅建業の免許申請は、5月ごろから始めましたが、免許を受けた後、保証協会の弁済業務保証金や入会金を支払って、先週、宅建業を始められる運びとなりました。 去年の7月に、コロナでこれまでやっていたまちづくりの活動などが出来なくなって、その分時間があるので、宅建士の試験でも受けようかと思って申し込んだときには、1年後に宅建業を始めることになるとは思いもしませんでした。 ともあれ、いよいよ鈴鹿市の白子を中心にリノベーション住宅を販売する予定ですので、購入されたい方はぜひご連絡ください!(気が早い?)
by 3839ttsy
| 2021-09-16 15:36
| 建築
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||