建築・企画・設計・監理
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先日、白子まちなみフォトウォークをしていて、こんな壁を見つけました。 鋼板が張ってあるのですが、味があって面白いなと思いました。 一般的に鋼板を外壁に貼る場合は、強度を出すために折り曲げてリブをつけたり、小幅のものを貼ったりするのですが、こちらは平(ひら)の鋼板を大判のまま貼っている感じです。 塗装も錆止めなのかなんなのかわかりませんが、下塗りのようなもののままになっています。 シンプルな山形の屋根を切妻(きりづま)屋根と言います。 昔の街道に沿って建てられている町家はほとんど切妻屋根で、軒が道路側と中庭側になるようにかけられています。 そして隣の建物と向い合せになる面の壁は、三角の部分を妻壁(つまかべ)といいますが、それを含めて写真のように五角形になっています。 この面の壁は隣に家が建っていると見えないということもあり、道路に面した壁と比べると、安い建材で仕上げられていることが多いようです。 昔は板が貼ってありましたが、たぶん昭和の中期ごろから、いっせいに波トタンや木の模様をプリントした「プリント鋼板」と呼ばれる、工業製品を貼って改修されたようで、今ではほとんどそれになっています。 ところが、現在は隣の家が解体されたりして、露出することが増えてきました。 波トタンや、プリント鋼板自体、ちょっと時代遅れな感じだし、当時から半世紀近くも経過するとやはり錆びてしまっています。 ここの露出が増えると、景観にもかかわってきます。 リフォームの際は、もうちょっといい感じの建材で仕上たいところですが、面積も大きいことから、お金がかかってしまうという問題が発生します。 理想を言うと、杉の板の表面を燃やして焦がした「焼き杉」なんかを貼れば言うことはないのですが、おそらく予算がそれを許しません。 あくまでも道路面のような主役ではなく、横からしか見えないわき役の面(?)ということもありますし。 フォトウォークをしていても、やはりそれが気になりました。 かえってサビサビになっているものは味があったりするのですが、そのままにしておくといずれ朽ちてしまいます。 この面の壁にふさわしい安価な建材というか、素材がなにかないかなぁと思いながら歩いていました。
by 3839ttsy
| 2017-04-11 19:28
| Blanc-Co
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