建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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実は初めて見ました。 木材の含水率の測定器です。 これは電気抵抗式水分計というタイプの測定器だと思います。 簡単にいうと、木材に電流を流して抵抗を調べると、含水率がわかるという原理ですね。 実際には「比抵抗の対数が含水率と線形関係にあることを利用」するそうですが… (こちらの説明のほうがわかるという理系の方は、こちらでご理解ください^^;) 今日は市の工事で、監理をさせていただいている木造建築物の、木材検査でした。 含水率というのは、木材に含まれている水分を表しており、木自体の重さに対して、どれだけの重さの水が含まれているか、百分率で算出します。 たとえば、木と同じ重さだけ水分が含まれていると、含水率は100%になるというわけですね。 杉の場合、立ち木の状態では150%ほどの含水率だそうです。 この状態では、建築材料としては使えず、乾燥させてから使います。 用途によりますが、15~25%程度まで乾燥させないと、一般的に建築材料としては使えません。 理由はいくつかありますが、最大の理由は変形だと思います。 含水率が多い状態で、建材として使うと、乾燥するにしたがって、やせたり反ったりして、狂いが生じてしまいます。 また重量も、たとえば含水率150%と25%では、倍違うということになるわけで、施工性が悪いし、自重が大きくなって構造的にも不利です。 含水率は少なければ少ないほどいいわけですが、実際には限界があり、最低ラインが11%ほどと言われています。 最低ラインまで乾かせば、変形はなくなるだろうと思いますが、そこまで乾くには8年ぐらいかかるそうで、経済性と施工性などのバランスから20%前後の状態で施工するというのが、昔からのやり方ということだと思います。 私の実家も建ててからしばらくの間、壁の中で「ビシッ」「バシッ」という音が、突如としてなったりしましたが、あれが乾燥による変形の音だったわけですね。 今は全くしません。 測定器もそうですが、木材の天然乾燥の現場も、めったに見ることがなく、今日は勉強になりました~ 幸せのデザイン (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2015-12-15 18:41
| 建築
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