建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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イノシシ会のCさんにお借りした本です。 リノベーションまちづくりの講演会(過去の日記)などもお誘いいただき、イノシシ会の尾崎白浜の活動も含めて、釜石で遊休不動産をリノベーションして、活用することを目指す仲間として「これを読むように」とお貸しいただきました。 …はっきり気持ちを聞いたことはありませんが、たぶんそんな感じだと思います(笑) お借りしたのが5月末頃だったと思うので、ちょっと時間がかかってしまいましたが^^;ようやく読み終わりました。 Cさんによると、著者の清水義次さんは、北九州市の取り組みなどを推進した、リノベーションまちづくりの先駆的な存在でいらっしゃるそうです。 前述のオガール紫波での講演や、その前に参加させていただいた花巻家守舎さん主催のリノベーションシンポジウムも、元々は清水さんの提案したリノベーションまちづくりの手法にのっとった、一連の活動だったようですね。 花巻家守舎さんの名称にも使われている「家守」という言葉自体が、清水さんの考案したものなんですね。 本を読んでみてわかったのですが、去年から鈴鹿市の白子で活動を始めているBlanc-Co(ブランコ)の活動は、その家守チームそのものだったようです。 家守とは江戸時代に、不在地主に代わって長屋の管理や、店子の相談に乗ったりした人たちのことで、江戸に2万人ほどいたという記録があるそうです。 民間の立場で町の維持管理を担っていた存在だったんですね。 その家守制度を、現在に復活させようというのが、現代家守の概念です。 他のメンバーはわかりませんが、私自身は現代版家守やリノベーションスクールのことなどは全く知りませんでした。 しかし、清水さんが推奨する現代版家守チームの進め方に、おおむね合致する活動を実際に、あるいは目標として活動していました。 専業ではなく兼業のメンバーが集まって、空家をリノベーションして、まちづくりを推進するチームを構成するというというところ。 そして、グループの規模。 3,4人がいいそうですが、まさにBlanc-Coは3人でスタートして、現在4人になっています。 町の宝を発見するために、フィールドワークが推奨されていますが、我々も「まずはフィールドワークから始めよう」と、最初に町を歩いて空家マップを作成しました。 ただし、調査したエリアに関しては、清水さんの推奨する広さより、どうも広く設定してしまっているようです。 メンバーの山野君の会社が、つい先日リノベーション工事を完了しましたが、そこからBlanc-Co活動拠点のヒロモリ家までが、最小の活動エリアということになると思います。 空家調査も、だいたいそのエリアで行いました。 その山野君の会社、清水屋さんからヒロモリ家までの距離が約680m。 リノベーションまちづくりのエリアとして推奨されているのは、半径200mの円内のエリア。 ちょっと大きすぎるようですね^^; しかし、どちらも外すことが出来ないので、ちょっと悩みどころです。 ちなみに、当社(宮崎建築事務所)も、このエリア内に古民家をリノベーションした建物をお借りして、引っ越す予定です。 まだ少し先の話になりますが… 細かく見ていくと、このように少しずれているところもありますが、おおむね正しい進め方をしているようで、方向性は間違っていないという確信が持てました。 まちづくりに理解のある不動産オーナーさん、クリエィティブな事業オーナーさんと出会うことが出来れば、白子のリノベーションまちづくりは、飛躍的に前進しそうな予感です。 偶然ではありますが、大学の先生にもご協力いただける流れになっています。 一番の問題は市役所のバックアップと考えています。 これは今のところ、目途は立っていませんが、いずれ協力をあおぎたいと思っております。 行政のバックアップがなくてもできる、「小さいリノベーション」は、すでに起こせる体制になっていると思います。 本を読みながら、白子の町を思い出してみると、あそこをこうしたらいいんじゃないかと考えてワクワクしてきます。 同時に、釜石で取り組んでいる、尾崎白浜や、大観音仲見世通りの活動についても、いろいろとアイデアが浮かんできます。 話は変わりますが、読んでいて「そうだったのか」と思ったことが一つ。 前述の紫波の講演会で話をされていた、オガール紫波の仕掛け人、岡崎さんの活動についても書かれていました。 オガールの前に、盛岡の肴町商店街で活動されていたんですね。 やや話が複雑になりますが、先日読んだ「稼ぐまちが地方を変える」の著者、木下斉さんと、エリアマネジメントに取り組まれたそうです。 それで、思い出しました。 今月末にその商店街の一つのビルで、劇団もしょこむの公演があるので、その話をカクタ設計釜石営業所のみなさんにしていたとき(チケットを買ってもらおうと・笑)、T次長が「最近、よく買い物に行く」といっていました。 盛岡には郊外に大きなショッピングセンターがあるのですが、そちらよりも面白いのだそうです。 肴町商店街は、昔ながらの(?)アーケードの商店街なのですが、オシャレなT次長がそういうところで買い物をするのが、なんだか不思議でした。 さらに思い出してみると、そういう商店街でなりがちなシャッター街にもなっていなかったような。 岡崎さんや木下さんのご尽力で、魅力的な商店街になっているのかもしれないですね。 劇団もしょこむの公演は7月25日(土)で、その夜は盛岡で打ち上げをして泊まる予定なのですが、翌日、肴町商店街を改めて歩いて、観察してみようと思いました。 幸せのデザイン (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2015-07-09 15:50
| ブランコ
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