建築・企画・設計・監理
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実はちょっと前に読み終わっていたので、今さら感はありますが、今日はネタもないので、とってつけたように感想でも^^; レイ・ブラッドベリの「華氏451度」の感想です。 以前の日記で「あるきっかけで読むことになった」と書きましたが、そのきっかけとは、昨日まで開催されていた、横浜トリエンナーレ2014でした。 行かれた方はピンと来たのではないかと思いますが、テーマが華氏451度にちなんでいたんですね。 それで展覧会を見た帰りに、文庫本をショップで買ったのでした。 ただ、実際に読んでみても、どのあたりが横浜トリエンナーレとリンクしていたのか、よくわかりません^^; したがって、これは横浜トリエンナーレの感想ではなく、あくまでも本の感想です。 近未来SFということですが、書かれたのが半世紀以上前なので、もう間もなくやってくる時代です。 アメリカでは本を持つことが禁止され、人々は四六時中音楽を聴き、テレビを見て暮らします。 それに飽きたら、周りも見えないほどの超スピードでドライブ。 考えることをさせないために、政府がそのような政策をとっているのです。 本を所有していると、昇火士がやってきて、本を家ごと燃やし、所有者は逮捕されます。 極端な設定をされた、ありえない世界ではあるのですが、思考実験の舞台のようなもので、とても考えさせられるし、印象に残ります。 人のつくる物語って不思議だなぁと思いますね。 政府は市民が争いなどを起こさないように、そのような政策を行うのですが、訳者の解説で、GHQが日本の占領政策として実施した、3S政策に似ていると書いてあります。 3Sとは”SCREEN(映画鑑賞)””SPORTS(スポーツ観戦)”SEX(性産業)”または”SPEED(車)”のことで、それらに目を向けさせることにより、占領軍に対する反発心や、政府への関心をにぶらせ、思うがままにあやつるというものだったそうです。 前回の日記にも書きましたが、これが本当だとしたら、今の日本はまったくその通りになっていると思わなくもないのですが、それはともかくとして、物語の世界観にも通づるものがあるので、作者のレイ・ブラッドベリには、この3S政策に関する知識があったのかもしれないですね。 そんな風にして、国は人々をうまく(?)コントロールしていたのですが、戦争が勃発し、都市は一夜にして消滅してしまいます。 人々がテレビに夢中になっている間に。 この展開にはびっくりしました。 あまり関係ないですが、最近、DVDで見た映画「アイアンマン」で、主人公トニー・スタークが社長を務める、軍事企業が開発した新型爆弾を思い出しました。 しかし、時代背景から考えると、原子爆弾なのかもしれません。 ともあれ、誇張されてはいますが、今の日本でも、娯楽に夢中になって、政治に目を向けていないと、本当に戦争が起こるかもしれないという時代になってきたような気がします。 たぶん、この小説の伝えるところは、そういうところではないと思いますが、いずれにしても、現代の我々にさえ(それとも我々にこそというべきか)いろいろなことを考え、気づかせてくれる内容ですね。 幸せのデザイン (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2014-11-04 22:10
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