建築・企画・設計・監理
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その保育園とは、地元の方はすでにお気づきかもしれませんが、大槌町吉里吉里地区にある吉里吉里保育園さんでした。 半月ぐらい前から、もう完成したようなものだったので、監理者としてはあまり意識しなかったのですが、施工者さんとしても、お施主さまとしても、引き渡しはとても大きい分岐点です。 引き渡しの時に、最も重要な儀式は、鍵を渡すことです。 このことによって、管理する人が明確に、施工者から建築主に移ります。 一般建築ではそういうものはないと思いますが、住宅の玄関ドアなどは工事用の鍵というのがあって、引き渡すと、その鍵が使えなくなるものもあります。 つまり、施工者は、この日を境に、建物所有者(建主)の許可なしに、建物に入ることが出来ないようになるんですね。 逆に言うと、それまでは建主と言えども、施工者の許可なしには入れません。 (少なくとも建前上は) この時、お施主さまもおっしゃっていて、だんだんと思いだしてきましたが、前半はいろいろ紆余曲折がありました。 この工事は、建物を作る前に、山林を切り拓くような、大規模な造成工事があったのですが、そちらも土木工事業者さんが、忙しすぎてなかなか来なかったり、雨が降りつづいたり、埋蔵文化財の関係で待ったがかかったりして、何ヶ月も遅れたのでした。 そして、建築の入札は、その時の情勢から、応札が一社しかなく、その上、予算を遥かにオーバー。 しかし、契約を遅らせると、消費税が8%になるという問題があり、さらに工事もどんどん遅れてしまうかもしれないからと、お施主様の決断で契約。 補助金が追加で受けられるように決まったのは、それから4カ月後でした。 建築工事が始まったのが、造成の遅れにより、予定より3ヶ月ほど遅れた、2月の初め。 すると、工事が始まって間もなく、例年にないほどの大雪が、何度も降ったりしました。 でも、それから風向きが変わったのか、その後は、まさに順風満帆。 工程表通りに工事は進み、最初の苦難を忘れかけていました。 喉元過ぎれば熱さもなんとやらですね^^; 前述の鍵のこともありますが、建物は出来たと同時に、関係者がガラっと入れ替わります。 間もなく施工者さんは(そして私も)、お役御免。 新しく主役となる先生やお子さんたちは、ここでどんな物語を展開するのでしょうか。
by 3839ttsy
| 2014-08-01 14:34
| 建築
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