建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
全体 建築 プライベート 意匠 東日本大震災 Blanc-Co 尾崎100年学舎 足りない活字のためのことば展 戦争遺跡保存 劇団もしょこむ mori-to-tetsu 釜石大観音仲見世リノベーションPJ co-ba kamaishi 白血病からの復活(闘病日記) まちづくり アンビルト みちのく潮風トレイル 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2023年 11月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 more... 最新のコメント
|
前から一度、大船渡のリアスホールの図書館で、ゆっくり本を読みたいと思っていました。 リアスホールは新居千秋さんという建築家の設計で、2009年に日本建築大賞を受賞しています。 今日は特に予定もなく、急ぎの仕事もなかったので、充電のためにも行ってみようと思いました。 たまには、仕事だけでなく、ちょっと引いた視点からの思考が、新しい発想につながることもあったりします。 今日読んだ本は、まさにそのような内容の本ですが、日本の建築の世界では、やや古典の部類に入るかもしれません。 黒川紀章さんの「行動建築論~メタボリズムの美学~」です。 メタボリズムというのは、1960年頃に黒川紀章さんを含む複数の建築家が起こした建築運動です。 新陳代謝(メタボリズム)をうながす都市計画を提案していたようなのですが、詳しいことは実はあまり知りません^^; 建物と都市を考えた場合、一度作ってしまえば、恒久的に存在するという、それまでの考え方から一歩進んで、成長したり、古いものを取り替えたりして、変化していく、または変化を許容する都市の提案という感じでしょうか。 つまり、状況に合わせてフレキシブルに変化する都市というわけですね。 それは、当時の時代背景を考えると、増殖(増築)を続けることが前提にあったのではないかと思います。 読んでいると、私が生まれる前の時代のことなので、物心ついた時から当たり前にあったものが、実はいろいろな葛藤とともに、いろいろな装置などが発明され、少しずつ定着してきたものなのだということに気が付いたりします。 つまり、都市に劇的な変化をもたらしたのは、自動車なんですね。 読んでいると、京都の街や、去年旅行に行ったスペインバルセロナの街、地元の関宿など、いろいろな街の情景が思い出されて、点と点がつながり、視野が広がったように感じました。 古い街並みほど、自動車の交通が前提でない街路が形成されているということがよくわかります。 これまで、自分が考えていたことも、知らず知らずこういった運動の影響を受けているのだということも、実感しました。 建築家の提案というものは、実現までに半世紀とか、ずいぶん時間がかかるものも多いようです。 このようにわかるところはわかって面白いのですが、建築家の文章によくあることですが、難解な表現や、知らない単語が多く、途中で何度も居眠りをしてしまいました^^; 図書館で本を読んでいると、いつの間にか寝てしまうのですが、結構それでリフレッシュ出来たりするようなところも…ないですか?^^; 他にはコンサートホールの音響設計の本や、建具の歴史の本などを読み散らかして、午後5時ごろに図書館を後にしました。 市立の図書館ですが、蔵書量が多く、雰囲気がいいためか、席はほとんど埋まっていました。 やっぱりいい図書館があると、やってくる人も増えるということでしょうか。 優れた建築は、人を育てるものだと思いました。 (というか、そう思いたいというほうが正確でしょうか…) また時間があれば行きたいです~ 幸せのデザイン (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2013-11-04 21:06
| 建築
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||