建築・企画・設計・監理
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少し前にふと思いついて、銀河鉄道の夜を電子書籍で購入しました。 ご存知のように、作者の宮沢賢治は岩手県花巻市の出身です。 そして、花巻は私が三重と釜石を往復する際に通るところです。 銀河鉄道のモデルになったのは、花巻から釜石に向かう鉄道だったと言われています。 写真は遠野の宮守にある、JR釜石線のめがね橋です。 ここは観光名所ともなっていて、夜になると、銀河鉄道の夜をイメージしたライトアップが行われています。 ところが、そんなところにいながら、よく考えてみたら、私は本を読んだことがありませんでした^^; それではもったいないということで、読むことにしたのでした。 昔見た、アニメ映画の印象が強かったのですが、原作はそれとはずいぶん印象が違いますね。 でも、読んでいる間、坂本龍一さんのテーマ曲が流れ、登場人物がネコというイメージは、ついに払拭出来ませんでしたが(笑) 以下ネタばれありなので、未読の方はご注意くださいm(_ _)m 物語は少し不可解で、視覚的で、詩的な内容でした。 主人公のジョバンニが、銀河鉄道に乗って、友だちのカムパネルラと旅するのですが、突然人が隣に現れたり、いなくなったりします。 最後にはカムパネルラも、話している最中にいなくなってしまいます。 後でわかるのですが、場面転換が不合理なのは、夢だからなのでした。 そして、妙に子どもの頃の自分とシンクロするような気もします。 カムパネルラはクラスでも人気がある子で、ジョバンニはどちらかというと内向的で、仲間外れになるタイプ。 でも、お互いに意識し合っているという関係です。 こういう関係、なんかわかるなぁという感じです。 銀河鉄道は光る川(銀河)の脇を走る汽車なのですが、乗客は亡くなって、天国のようなところへ向かう人たちのようです。 途中で出てくる子どもの姉弟は、乗っていた船が氷山にぶつかって沈んだそうですが、それはひょっとするとタイタニック号? 面白かったのが、登場人物はジョバンニとかカムパネルラみたいな外国風の名前なのに、その妹弟だけなぜか、かおるとタダシという日本名でした。 そして実はカムパネルラも、ジョバンニが丘の上でまどろんでいる間に川で溺れて死んでしまっていたのでした。 ところで、銀河鉄道がずっと川(銀河)沿いを走っていくのと同じように、釜石線も川沿いを走ります。 ジョバンニたちが最初に乗った銀河ステーションの次の駅は、白鳥の駅。 花巻は冬になると白鳥がいたるところで見られます。 そして登場人物は確かに私が出会った、東北の人たちようなキャラクターの持ち主です。 作者のインスピレーションの元がなんとなくわかるような気がします。 岩手に住むようになった今こそ、読んで感じるところのあるお話だったなぁと思いました。 幸せのデザイン (株)宮崎建築事務所 旧ホームページ 新ホームページ
by 3839ttsy
| 2013-09-11 21:58
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