建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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![]() 広島平和記念公園の写真と「軸線ビーム」という意味不明な言葉。 実は、谷尻誠さんの対談から一夜明けた昨日、初めての広島ということで、ずっと行きたかったところに行きました。 ひとつはやはり広島平和記念公園。 戦後の昭和を代表する建築家、丹下健三さんが公園、平和記念資料館などの建物を設計し、原爆死没者慰霊碑をデザインしました。 丹下健三さんは都市計画も手掛ける、今から考えるとスケールの大きい建築家で、原爆で壊滅した広島の復興のための都市計画にも従事しており、その流れで、広島平和記念公園のコンペに1位入選したのだそうです。 したがって、広島市街そのものも、丹下健三さんの都市計画によると言っても過言でないほど、影響を大きく受けているんですね。 さて、ナゾの言葉「軸線ビーム」についてですが、東京都庁の設計コンペを題材にした小説「磯崎新の「都庁」―戦後最大のコンペ」に出てくる言葉です。 丹下さんは、都市や公園、それを含む建物を設計するとき、一本の直線(軸線)を引き、それに合わせて、道路や建物などを配置することを得意としていました。 作者の平松剛さんは、そのことを称して、「必殺軸線ビーム」と名付けたのです。 当時、人気があったウルトラマンの必殺技などをイメージしているようです。 ![]() しかし、写真ではよく見えないので、地図でご説明しますと… 公園の南側の入口から、正面の彫刻、その後ろの噴水、建物(平和記念資料館)、慰霊碑、池が真っ直ぐに配置されており、その先に、原爆ドームがあります。 この配置計画こそ元祖、軸線ビームなのです。 ![]() 実は軸線はもっと後ろから続いており、正面の建物のど真ん中に、ピロティ(建物の下の柱だけがある屋外の空間)ごしに、原爆ドームが見えているのです。 この他の計画にも、軸線のデザインは多用され、都庁のコンペでもやはりこの必殺技がキマり、コンペに勝ったということなのでした。 都市計画家でもある丹下さんならではの、ダイナミックなデザインですね。 知識としてはありましたが、実際に見てその視覚的効果、そしてスケールの大きさには鳥肌が立ちました。 さすがに偉大なる建築家の出世作です。 ここから原爆ドームに行ったり、資料館の中に入ったり、さらに他のところにも行ったので、それを書こうと思っていたのですが、軸線ビームの話が長くなってしまったので、「つづく」にします~^^; (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2013-07-15 21:08
| 建築
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