建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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パルテノン神殿の柱が、ある位置から見ると均質に見えるように、太さも間隔も角度も変えてあるという話はよく聞きますよね。 端のほうの柱は、中央よりも太く、内側に傾いているなど。 また、ローマのパンテオンの天井にある四角い格子模様は、下から見ると正方形に見えるけど、実際には台形のような形をしているという話も聞いたことがあります。 見る位置に合わせて、視覚補正をしているというわけです。 言われないと気がつかない、高度なデザインですね。 角田所長から、お寺の設計をした時の話を何度か聞いたのですが、日本の宮大工にもパルテノン神殿や、パンテオンのように視覚補正を考えた技術があるそうです。 私たちが描く立面図というのは、建物を正面から見た図なのですが、厳密に言うと、実際に見えるのとは違う図です。 例えば、写真の建物を立面図で描くとすると、屋根の割合がもっと大きくなります。 下から見ているのと、屋根の高さから見るのでは、大きさが変わってきますよね。 立面図と言うのは各部分を正面から見た形を合成したようなもので、人間の目では普通、そういう風に見ることの出来ない図なんですね。 すごく遠いところから、望遠鏡で見たら、近い形になるかもしれません。 …意味わかりますか?^^; 立面図でデザインして、その寸法で建物を建ててしまうと、立面図と違う外観になってしまう。 角田所長が設計したお寺では、立面図の屋根のバランスが良かったため、大工さんが、立面図と同じように見えるように建ててくれたそうなのです。 下から見た時、立面図と同じに見えるように、屋根の傾きや、高さを変えたというわけですね。 一体、どういう計算でそういうことが出来るのでしょうか。 日本の大工さんにそういう技術があると知って、ちょっと驚きました。 はるか昔から受け継がれてきたデザイン。奥が深いです~ (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2012-10-24 22:10
| 建築
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