建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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このブログでも何度か話題にしていますが、鈴鹿市には昔、海軍の航空基地があり、今年の2月ぐらいまで、飛行機の格納庫が残っていました。 (過去の日記「負の遺産?資源?」「航空隊格納庫とコンペ案その後?」) その後、解体されてしまったのですが、その頃の新聞記事によると、市民団体の保存運動により、3棟あったうちの1棟だけ保存するということになったそうです。 ところが、先月の記事では、再生が難しいということで、保存を断念したということでした。 当事務所ではアイデアコンペに応募するために、この跡地に公園をつくる案を考え、格納庫の利用方法も提案していたため、なんとなくショックで、代表の方とお話をしてみたいな~と思っていました。 いろいろな活動をされていて有名な方なのですが、連絡先などがわかりませんでした。 誰か知っている人がいないかなぁと考えているうちに、日にちが経ってしまったのですが、実は意外と身近なところに知り合いがいました。 それは私の母でした(笑) 数日前、ふと思いついてその人のことを知らないか聞いてみたら、よく知っている上に、携帯電話の番号まで知っていました。 なんてことでしょう! すぐに連絡がついて、昨日、お会いすることが出来ました。 お話しするまでは、私が何か力になれるのではないかと思っていたのですが、お話を聞いてみれば恐れ多い!ありとあらゆることを考え、活動されていたようです。 保存団体を立ち上げ、土地を所有しているNTTや鈴鹿市だけでなく、県や国にまで運動し、市内外から12000人もの署名を集めたということでした。 利用方法のアイデアにしても、戦争のことを学ぶための博物館に始まり、災害時の避難場所や、体育館など、私たちが考えたことから、思いつかなかったことまで、実にいろいろと考えてらっしゃるようでした。 その活動により、どうにか1棟だけ保存出来るところまでこぎつけたのですが、結局は予算などの関係で断念することになったそうです。 最終的には鈴鹿市が承諾しなかったとのこと。 ふる文研のメンバーもよく言いますが、鈴鹿市は文化財の保存に消極的なようですね。 考えうる限り最善を尽くした活動をされていた印象ですが、保存の会に鉄骨造に詳しい建築の専門家はいなかったそうで、「もう一ヶ月早く知り合っていれば!」と言われました。 そんな昔の鉄骨造のことはよくわからないし、私がいても何も出来なかったとは思いますが、確かにもっと早く気が付けばよかったですね。 それにしても、そこまで追い込んでおきながら、なんだか惜しいですね。 今月いっぱいで鉄骨を処分してしまうそうなのですが、最後に保存してある鉄骨を見に行くそうで、人数に空きがあれば声を掛けていただけることになりました。 もし、それが見られることになったら、最後の悪あがきで、何か提案出来ないかなぁと思ったりしてます。 (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2011-12-04 16:42
| 戦争遺跡保存
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