建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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時々、日記のネタにしておりますが、当所では「新建築」という専門雑誌を定期購読しています。 でも、ゆっくり読む時間がない月などは、パラパラとめくるだけで、ほとんど読まないことも多いです。 今月(10月)号は、巻頭に読み応えのある論文があって、そこでひっかかってなかなか前に進みませんでした。 もうじき来月号が来そうなのに^^; その論文とは、西沢大良さんという建築家の方の、近代都市計画に関する内容です。 現代の都市は、1960年代に確立された都市計画に基づいて計画されているのですが、今になっていろいろと欠陥が見えてきており、先進国ではその問題が顕在化しはじめている。 でも、誰もその欠陥を指摘せず、また修正もせず、新しく先進国の仲間入りをする国々で、同じような都市化が進められており、放っておくととんでもないことになる…というような内容でした。 今まで考えてもみなかった内容で、目が開かれるような思いがしました。 経済や資本主義社会を、都市の成り立ちをベースに考えるような内容で、私が最近、感じるようになってきた資本主義社会の奇妙さ、そして限界というものに答える部分もあって、すごく納得できました。 そして、その欠陥というものに気付くことが出来るのは、政府や経済学者などではなく、建築の専門家であり、欠陥を修正する義務があるというのです。 これにはちょっとたまげました。 まさか自分にそんな大きな義務があるとは、考えたこともありませんでした。 全体的な都市計画は国や行政、都市計画コンサルタントなどがおこないます。 彼らもまた、建築・土木の専門家なのですが、我々のような建築設計者が個々の建物を設計するだけでも、都市には少なからず影響を与えます。 建築設計者群をまとめて一つの存在と見るならば、それは都市そのものを設計する存在であると言えるかもしれません。 少なくとも、都市設計の半分ぐらいは担うことになるのではないでしょうか。 そのためには、建築設計者群が共通の理念を持つように、コンセンサスが必要。 その役を、西沢大良さんが買って出たということですね。 共感するかどうかはともかくとして、同業の方…特に若い方は、一度ご覧になってはいかがでしょうか。 ただし、今月号だけでは終らず、まだまだ続きがあるような気配ですが…^^; (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2011-10-27 18:46
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