建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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ウチの事務所の近くに「焼肉たらふく」というお店があります。 店長さんは若く、お店は活気があって、値段もリーズナブルなので、とっても繁盛しているお店です。 近いし、ときどき私もスタッフN君と行ったりしていました。 その店長さんが、ある日、ウチの事務所にいらっしゃって「トイレを改装したい。でもお金はあんまりない」と言うのです。 最近、トイレに関するトラブルがあるので、改修を考えているということなのですが、お話を聞いていると、結構大掛かりに改修をしないといけない感じでした。 ちょっと予算が足りないよな~と思い、しばらく悩んでいました。 それで、何度か現地を見に行って、ある時、お店の繁盛の秘訣のようなものに気が付いたのです。 店舗内を見回してみると、お店で働いている人の、お店に対する愛情というか愛着が、いろいろなところに表れているんですよね。 手作り感があるというか、こまめに手をかけている感じです。 店長自らお店のデコレートをしたり、アルバイトの女の子が手描きでイラストを描いたり、小物や置物、観葉植物などがいろいろ置いてあったり。 そこで、思いついたのが「仕上げをしない工事」でした。 下地のまま引き渡して、仕上げはお店の人にやってもらうというわけです(笑) そういうコンセプトで考え始めたら、結構いろいろなアイデアが出ました。 例えば、手洗いの陶器を支給品にして、店長さんに好きなものを買ってきてもらうとか。 極めつけは、床の張替です。 もともとはレンガの模様が印刷されたクッションフロアだったのですが、焼け焦げた跡があったり、はがれているところがあったりして、張替えたいということでした。 でも、予算もないし、張替えてもまた焦げてしまいそうなので、いっそのこと剥がすだけにしたらどうか、ということになりました。 そして、さらに安くするには、自分達で剥がしたらどうか、ということになったのです。 冒頭の写真が、その作業中の状況です。 私も参加しましたが(笑)、和気あいあいとして、なかなか楽しかったです。 実際剥がしてみたら、薄い紙が残ったりして、実は結構苦労しているのですが^^;お店がだいぶ明るくなって、雰囲気が変わったように思います。 それから、以前からあった、パーテーションというか、パーゴラ(?)のようなものも、取り替えたいということだったのですが、それを工事現場の仮設資材でやったらどうかと提案しました。 そしたら、それも採用(笑) それで、こんな感じになりました。 肝心のトイレの中はこんな感じです。下地の針葉樹合板を張った状態で工事終了。JISマークや規格のハンコもそのまま見えています。 お店にいらっしゃる方は、工事中だからこんな感じなのだろうなと思うでしょう。 仕上げを少しずつやっていって、お客さんに「いつ完成するのかな?」と思ってもらえたらしめたものと思っています。 ちなみに便器は既存のものを再利用しています。 工事のほうは、ほぼ完成しましたが、まだまだいろいろなアイデアが進行しますので、お楽しみにm(_ _)m いや~それにしても、楽しいシゴトです~ (株)宮崎建築事務所 ツイッターもやってます~
by 3839ttsy
| 2011-04-26 11:42
| 建築
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