建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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全国各地で、水害が起こる中、以前のようにかけつけるフットワークが衰え、なかなか行くことが出来てなかったのですが、比較的近いということもあり、1日だけボランティアに行くことに。 最初の土日ではあったのですが、ボランティアは100名近く来ていたように思います。 9時に受付が始まって、受付が終わるとリーダーになる人が立候補し、そのリーダーに9名の人が集まって、10名のチームが出来ます。 チームが出来たら、住所やボランティア内容が書かれた紙を受け取って、チームの中から車で来た人に車を出してもらい、分譲して現地に向かうというスタイルでした。 今までも10人で1チーム、リーダーを選出するスタイルのボランティアは、東日本大震災直後の陸前高田、2015年の常総市、2016年の岩泉や、2019年の釜石で経験していましたが、現地にはバスなどで送ってもらいました。 でも、自分たちだけで現地にいくというスタイルは初めてでした。 そして、今回もなるべく避けようと思っていたのですが、やはりリーダーに選出されてしまいました。 このリーダーはなかなか荷が重い… しかし、ボラセン(社協)のスタッフさんも、たくさんボランティアが来ると、世話が焼ききれないので、効率はいいと思いました。 本来は10人のチームなのですが、最後のグループだったため、人数が足りず7人のチームとなりました。 まず誰に車を出してもらうか決め、必要と思われる物資を積み、住所をたよりに2台で現地に向けて出発。 …と言いたいところでしたが、助手席に座ってナビしようとしたところ、グーグルマップに住所を入力しても、赤い目印が出ません。 何度やっても同じ、しかしもう一台の車は、すでに出発しており、早くもパニック状態に。 そちらに電話したところ「市役所の前の通りで、停車して待ってます」とのこと。 土地勘がないので「市役所の前の通り?」とまたパニックになりかけましたが、運転者さんが地元の方で通じました。 前の車を発見して、無事合流、そして落ち着いて調べたら、検索にひっかからない理由がわかりました。 「つるべ町」とひらがなで書いてあった部分を「釣瓶町」にしたら赤い印が出ました。 これで軌道に乗って一旦は安心したのですが、到着すると問題が発生。 そのお家には、ピンクのビブスを来た先行のボランティアさんたちが、作業の真っ最中。 これはもしや…そうダブルブッキングでした。 にわかづくりの災害ボランティアセンターではよくあることです。 渡された用紙に書かれた番号に電話すると「ここはボラセンではない。だけど担当者から電話させる」というお返事。 だったらそこの番号を書くべきですが、いつの時代もボラセンが大変なのはわかっています。 少し待っていましたが、バタバタして忘れられるのではないかと不安を感じ始め、ボラセンに戻ったほうがいいのでは?と思いました。 そして、移動しかけたところ、電話がかかってきました。 事情を説明すると、では別の場所を伝えるので、待機するようにと言われました。 それから待つこと20分、メンバーにも口には出さないが、不安と不満の色が見え始めます。 「先に弁当を食べましょう」というメンバーも。 すると、電話がかかってきました。 別の住所を教えられ、家具の移動があるので、そちらに行くようにと言われました。 今度は問題なく赤い印が出て、スムーズに現地につきました。 指定されたお家を訪問すると、70才前後と思われる男性と、その奥さんと思われる女性が出てこられたのですが、なにやら雰囲気がおかしい。 女性は最初「やることはない」とおっしゃいました。 こういうこともたまにあるのですが、家族の意見が一致していないのです。 あとで聞いて分かったことですが、男性のほうがボランティアを頼んで、水に濡れてしまって捨てるものを、外に出してもらおうと思っていたのだけど、女性のほうは分別がいるので、第三者に頼むつもりはなかったということでした。 とはいえ、結局、女性2名が家の中に入って、分別を手伝い、残りは家の外側の泥で汚れたサッシの溝などを、ぞうきんでふくなどして清掃するということになりました。 本来10時ごろからスタートするものなのですが、作業がはじまったのは11時をまわっていました。 普通、ボランティアは12時になったら、休憩して昼食をとるものなのですが、12時になってもまだ始まったばかりという感じだし、しかも間もなく終わりそうでした。 タイムキープもリーダーの仕事なのです。 しばらく様子をみようと思っているうちに作業が終わりました。 それが12時30分ぐらいでした。 帰るころにはお家の方も、「助かりました」と喜んでいただいたので、よかったと思いました。 ボラセンに戻ると13時を少し回ったぐらいで、作業終了の報告書を書くように言われました。 災害ボランティアは15時に終わるのが通例で、今から昼食の休憩を取って、午後の作業に行くというのは微妙な時間でした。 報告書を書いて、提出すると受付の女性に「お疲れさまでした」とにこやかに言われ、振り向くとそこにはメンバーは誰もいませんでした。 これはチームは解散したということなのかな?と思って、社会福祉協議会の建物の中に少し入ったり、外に出てぼーっと立っていたりしましたが、メンバーは影も形も見えません。 ボラセンスタッフからも何の指示もなく、これは終わりということか?と思ってボラセンを離れました。 実は終わってから行こうと思っていたところがあって、予定より早かったけど、そこに向かいました。 駐車場について、車の中で作業用の服も着替えたときに、メンバーから電話が。 「どこに行ったんですか?」と。 「えっ?」といやーな予感がします。 聞くとみなさんは、私が報告書を書いている間に、社会福祉協議会の建物の2階に案内され、そこで昼食を食べていたと。 2階が休憩所になっているなんて知らなかったのですが、そこから社協のスタッフさんに電話がかわって「どこにいるんですが?戻って来れますか?」と聞かれました。 「戻るのには15分ぐらいかかります」というと、作業は15時までで、待っていると時間がないので、6人で行ってもらうのでいいですと言われました。 そして「次に来るときは、チームをはぐれないようにお願いします」と怒られました。 というわけで、午前の作業も少ししかせず、午後は結果的にエスケープしたような形になり、いい年して怒られるという、なんとなくふがいない結果となりました。 リーダーとしても役に立たず、すいませんでした。 秋田市は見たところ人口も多いようで、被災した家屋はかなりの数にのぼると感じました。 その上、猛暑で濡れたものが腐りやすく、暑さのために作業もはかどらないことと思います。 ボランティアは今回の私のように(?)思ったように貢献できないこともありますが、被災された方からすると、助けに来てくれる人がいるだけで心強いのだと聞きます。 また、秋田市だけではなく五城目町というところも被害が大きかったようです。 私の体験談を読んで萎えることなく、行こうと思われていた方は、ぜひ現地に行っていただければと思います。 (写真はやややけくそ気味に、思い切って入ってみたライブハウス) 食べて応援、飲んで応援もアリだと思います! #
by 3839ttsy
| 2023-07-26 22:16
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最近、投稿してなかったので、そろそろ何か投稿したいなと思っていて、思いついたのが面白かった映画ランキング。 約9年前に、映画を見て英語(ヒアリング)を勉強しようと思い立ち、それから主にDVDをGEO釜石店でレンタルして、だいたい週1ペースで映画を見ました。 ざっと計算すると500本!?(え、そんなに見たかな?) その中から10本を選んで、発表いたします。 したがって、以下の映画は全て、ベースになっている言語が英語の映画となります。 また、その間に私が見た映画に限定されますので、意外に定番のものが入っていないという点は、あらかじめご承知ください。 マトリックスとかダイハードとかターミネーターなんかは、もちろん大好きですが、その前に見たので入っていません。 スターウォーズは、比較的新しいエピソード7以降は見ましたが、残念ながら選外です。 ネタバレは少々含みますが、決定的な部分は避けるようにします。 気になる方は、タイトルのみご覧ください。 それでは10位から1位までをカウントダウンで発表します! 元アメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュ政権時に、副大統領をつとめたディック・チェイニーを描いた伝記映画です。 年齢のせいかノンフィクションが好きなので、もちろん脚色はされているでしょうが、とても面白くて、知識としても有用かなと思いました。 この映画では、ディック・チェイニーが9.11テロ後のイラク戦争を主導した人物として描かれています。 ジョージ・ブッシュが、「アングラ―」と通称されるディック・チェイニーに、自分が大統領になったら、副大統領になってほしいと交渉するシーン。 ディックはある条件をつけます。 そこでフライフィッシングの映像が挿入されます… ここは釣り人には刺さるシーンだと思います! 未来世紀ブラジルのテリー・ギリアム監督の2018年公開映画。 現在82才だそうなので、当時は77才? 未来世紀ブラジルは面白いけど、古い映画なので、そんな高齢になってからの映画はどうなのかなと思ったのですが、めちゃくちゃハマりました。 主人公は上述のスターウォーズep7でカイロ・レンを演じた、アダム・ドライバー。 CM監督の主人公が、学生時代に撮ったショート・ムービーが、その出演者の人生を狂わせていました。 ドン・キホーテ役を演じたおじいさんは、それ以降、自分をドン・キホーテだと思うようになり、久しぶりに再会した主人公をサンチョ・パンサだと思い込みます。 そこから、荒唐無稽な旅が始まります …というか、映画が始まった時点から、なんだか登場人物が全員少しおかしい感じのする映画です。 展開も脈絡がなく、ハチャメチャで笑えます。 あとオルガ・キュリレンコが美しいです。 レオナルド・ディカプリオとトビー・マグワイア主演のほうです。 昔、ロバート・レッドフォードが主演したものもあるようですね。 ギャッツビーは名家の女性ディジーに恋をして、彼女とつりあう男になるために、お金を稼ぎ、そして彼女の気を引くために、かなり遠大というか遠回りな計画を立てます。 計画は成功し、大金持ちにもなり、ディジーと再会するのですが… ギャッツビーは奥手なんですね。 それなりに昔の映画で、食わず嫌いだったのですが、見てみたら好きになりました。 クエンティン・タランティーノ監督、ブラッド・ピット主演の映画です。 ヒトラーがドイツを支配し、ゲッベルスがプロパガンダ映画で、民衆をコントロールしようとしていた時代。 フランスで小さい映画館を経営するユダヤ系の女性と、ユダヤ系アメリカ人などヒトラーに恨みを持つ人々で構成される、秘密部隊「イングロリアス・バスターズ」が、別々の方法でヒトラー暗殺を企てるという物語。 シリアスなようですが、ユーモアもあって、最後はもう歴史とかも無視して妄想全開という感じ。 振り切ってしまっているところに圧倒されました。 エマ・ストーン主演のミュージカル映画、言わずと知れた人気作品ですね! ハリウッド女優を目指す、ヒロインのミアがジャズピアニストのセブと出会い、それをきっかけにしてそれぞれの夢をかなえていくというお話。 まず、音楽、ダンス、衣装やインテリアなどの美術が素晴らしく、エマ・ストーンの演技は圧巻。 ミアが面接で、パリのおばさんのことを話す(歌う)クライマックスのシーンは、何度も見たくなります。 ラブ・ストーリーにとどまらず、成功のプロセスとしても、参考になる内容です。 邦題の表す通り主人公のメイソンが6才から、大学に入る年齢である18才になるまでを描いた映画です。 両親が離婚するなど、それなりに波乱の人生ではあるのですが、どちらかというとアメリカの平均的な家族を描いているように見えます。 アメリカの家庭事情にそれほど詳しいわけではないので、あくまでイメージですが。 でも、この映画にはある秘密があります。 初めて見たときは気が付かなかったのですが、2回目に見た時「あれ?」と思いました。 (ここで注釈ですが、英語ヒアリングのためなので、全ての映画を2回以上見ています) その秘密を知ると、全てのシーンが愛しく思えます。 流行言葉でいう「尊い」という表現がしっくりくる映画です。 エミリー・ブランドが演じるFBI捜査官ケイトが、メキシコの巨大麻薬組織に挑む物語。 …というと、単純な勧善懲悪の物語のようですが、話はもっと複雑。 エミリー・ブランドが主役なのですが、途中からベニチオ・デル・トロ扮するアレハンドロが主役なのではないかと思ってしまいます。 この映画で初めて知った俳優さんですが、存在感があって、めちゃくちゃ怖そうなおじさんです。 そして渋いですね。 映画はバイオレンスや戦闘シーンもありますが、アクション映画と違って、あくまでもリアル。 いつどこから敵がやってくるかわからず、緊迫感が常に漂っています。 一度見ると、忘れられなくなる映画です。 10位の「バイス」と同じアダム・マッケイ監督の作品。主演の1人もバイスと同じくクリスチャン・ベールであり、この雰囲気が好きなのかもしれません。 2008年に起こったリーマンショックをテーマにした物語です。 リーマンショックとはなんだったのか?それが作中にわかりやすくユーモアを交えて説明されています。 もちろんエンタメ要素も含まれており、内容が難しくて見飽きるということなく、最後まで目が離せない内容です。 リーマンショックを予見した複数の投資家にスポットをあて、同時進行で描いていくというスタイル。 投資家なら誰もが損害を被っただろう思っていた、史上最大級の金融危機で、むしろ利益を得た人たちがいた!? …というところが意外で面白いです。 低予算ながら絶大な人気を誇ると言われている(らしい)映画です。 7才の少女オリーブが、美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」に出場することになり、家族全員が一つの車(ワーゲンバス)で旅をするという物語。 家族はそれぞれに悩みや問題をかかえ、夢を持っているけど、なかなかそれに手が届きそうもない。 それぞれが、ちょっと変わっていて、成功を夢見る度合いが強いけど、普通の家族という感じです。 旅の途中で、車が壊れたり、喧嘩が起こったり、とんでもないハプニングが起こり「え、それで大丈夫なの?」という解決方法で切り抜けたりしつつ、どうにかコンテスト会場に到着。 そこでオリーブのとんでもないパフォーマンスが… 思い出しても心があったかくなる、ハートフルコメディです。 あと黄色いワーゲンバスがかわいい。 さて、堂々の1位は迷わずこれです。 4位のボーダーラインの後で見たのですが、あの怖いおじさんベニチオ・デル・トロの主演映画です。 ヨーロッパの火薬庫と呼ばれる紛争地域、バルカン半島のとある場所で活動するNGOの物語。 そう書くとボーダーライン同様、シリアスな内容に思えますが、こちらはユーモアもあり戦闘シーンなどはありません。 国境なき水と衛生管理団のチームは、ある集落の井戸に死体が投げ込まれ、水が使えなくなったという問題に取り組みます。 死体を引き上げるためにロープが必要となり、それをあちこち探し回るという内容。 実は今初めて知ったのですが、リーダーであるマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)の古株の相棒ビーは、「ショーシャンクの空に」の主役ティム・ロビンだったんですね。 キャラが全然違うので、気づきませんでした。 なんというか、粗野でちょっと下品なおじさんという感じです。 ひとつ好きなシーンをあげると、ビーがガイドである現地の男性に 「昔はマンブルゥは怖かったが、奥さんに甘くなったのは年を取ったせいだ、わかるか?(うろ覚え)」 と語り口調で言うと、ガイドの男性はあっさりと 「ノー(いや全然わからん)」 と答え、ビーが真顔になるシーン。 笑えるシーンなんだけど、長く紛争のある地域の人と、平和な世界に住む人(少なくともベースは)との感覚の違いを表しているのかなと思いました。 また、この映画は、音楽がよくてパンクロックなど思わずテンションが上がる音楽がかかったり、ラストシーンでは古い音源(と思われる)の反戦歌が流れたりします。 あと、ウクライナ出身のオルガ・キュリレンコが美しいです! …以上になりますが、いかがだったでしょうか。 見てからずいぶん時間が経っているので、内容がうろ覚えのところもあり、間違っているところがあればご容赦ください。 オルガ・キュリレンコが美しいというのは、オチであり(事実ですが)、それが理由でランクインしているということではありません。 仮に出ていなくても、同じランキングになると思います(たぶん)。 ただ、こうして並べてみると、同じ俳優や同じ監督の作品に偏る傾向は、意識はしていなかったのですが、あるようですね。 何か映画を見ようかなと思われたとき、もしよければ参考にしてください。 #
by 3839ttsy
| 2023-06-12 13:58
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そしてこの度、重い腰をあげてコースを歩きはじめることにしました。 釜石市内の主要な峠越えや半島周遊コース以外は、実は全然歩いたことがありませんでした。 やはりそれでは盛り上げるにしても説得力に欠けます。 どこまで続くかはともかくとして、今年はまずスタート地点に立ってみようと思っていました。 そんな折に、渡りに船というか、妻が友人と歩くというので、便乗でスタートすることになりました。 なんとも締まらないスタートですが、そもそも人の運命というのは、他人からの影響によるところが大きいものです。 …なにはともあれ、昨日、八戸市のスタート地点、蕪島から約15㎞ほど歩いて南下しました。 同行者は妻と、妻の友人で私も親しくさせていただいているTKさん、そして最近、とある会合で知り合いになったSKさん。 なお、主催者はTKさんでした。 たまたまですが、TKさんも私と同じようにして、北からトレイルをスタートしようとしていたようです。 釜石の地形は言うまでもなくリアス式であり、そこを縦断するトレイルコースは峠ごえと、湾の奥にある町が交互に訪れます。 トレイルコースは海をみながら、全般的になだらかな起伏の道を歩く形になります。 大海原を眺めながら潮風に吹かれ歩く、まさに潮風トレイルという名前の由来であろう雰囲気を味わうことが出来ます。 気温も釜石より少し低いし、海の色、植生なども違う気がします。 同じ東北の太平洋岸でも200㎞近く離れているので、春の訪れにも時間差があるようです。 今回はスタート地点の蕪島から、インフォメーションセンターのある種差海岸経て、階上町の大蛇(おおじゃ)というところまで歩きました。 大量のウミネコが生息する蕪島神社、岩の混じる海岸、波の大きい磯、漁師の小屋を縫うようにして進むところ、昭和初期に作られた元軍事施設の葦毛崎展望台、鳴き砂の美しい大須賀海岸、種差海岸の海が見える広大な芝生のエリアなどの見所がありました。 葦毛崎展望台の近くにあるカフェテラスホロンバイル、海の見えるカフェでソフトクリームを食べ、種差海岸では、インフォメーションセンターの隣にある飲食スペースで、テイクアウトのサバサンドを買って、芝生で食べるなどしました。 ゴール地点は、はしかみハマの駅あるでぃーば。 鮮魚などを販売しており、妻はしめ鯖を買っていました。 コースからは少し外れますが、東山魁夷の「道」のモチーフになったスポットもありました。 同行のSKさんは、漁港に必ず書いてある「命に着せる救命胴衣」という標語がツボにはまったようでした。 コースを歩いて気が付いたのは、別荘とおぼしき建物が多いこと。 そこからも風光明媚なリゾート地であることがうかがえます。 食べ物もおいしいし、八戸は以前、旅行で2回行ったことがあったのですが、歩くことによっていいところだと再認識しました。 みちのく潮風トレイルは全長1000km以上あり、今回歩いたのは15㎞程度。 このペースだと66日以上かかります。 どこまで行けるか(途中で断念するか…)わかりませんが、続きもいずれ歩きたいと思います。 #
by 3839ttsy
| 2023-04-02 17:46
| みちのく潮風トレイル
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どうするシリーズとして続ける予定ではありません。たまたまです。 昨年、釜石大観音仲見世の空き家を、子育てママさんが働くスペースLIFULL FaM(ライフルファム)にリノベーションしました。 スキームとしては、当社ではなく私宮崎が別会社(合同会社ロータイド)を立上げ、空き家と土地を購入。 それを建設会社への発注と、DIYの合わせ技でリノベーションして、株式会社LIFULLに賃貸するという形でした。 別会社を立ち上げた理由は、融資を受けるのに地元企業でないと難しいということ、また仲見世再生の活動は釜石の復興のためなのだから、地元で会社を作るべきなんじゃないかと考えていたからでした。 元の建物の店舗部分は、商品の陳列用と思われる棚が、和風住宅のようなしつらえになっていて、杉皮葺きの庇がついていたり、丸太や床柱が使われていました。 解体の際に、その痕跡を残そうと思ったのですが、いまいちいい案が思いつかず、とりあえず丸太や、床柱の一部を取っておくことにしました。 大工さんに間違えて捨てられそうになったりしつつ、工事完了まで保存したのですが、結局、使い道が思いつきませんでした。 見栄えが悪いので、それを目にするたびに「どうする床柱?」と自問する日々。 そして、ある時、ベンチにしようと思いつきました。 ベンチというよりは、見た目は小学校にあった平均台のようなものです。 それなら簡単に作れる!と。 ちなみに、私のDIYは「簡単に作ることが出来る」ことを旨としています。 理由は単にめんどくさがり屋だからです… 一本の床柱を切って、座るところと、脚と、土台にして、かすがいで留めるだけ。 長さは1.5mぐらいで、大人二人、子どもは三人ぐらい座れます。 問題は木が固いことで、丸ノコの歯が立たないかもしれないと思ったのですが、やってみたら切れました。 かすがいも、ドリルで下穴をあければ打つことが出来ました。 一番苦労したのは釘を抜くことでしたが、釘の周りに下穴キリで穴を4つあけたら抜けることがわかりました。 なぜ固くて切れないと思ったかというと、一般的に建築構造材に使う杉やヒノキと比べて、床柱には固い木を使うことがあるからです。 唐木といって、外国から輸入したものであることもあります。 黒檀とかカリンなどがそうですね。 今回の樹種はなんなのかわかりませんが、すくなくとも杉やヒノキと比べると、かなり固くて重いです。 その分、外に置いておいても大丈夫と思われます。 3面が挽いてあって、1面が皮をむいただけのでこぼこな仕上げです。 (実は銘木的なものはほとんど扱わないので、名称とかわかりません…汗) 挽いてある面を上にしようと思っていたのに、間違えて、でこぼこの面を上にしてしまったのですが、座ってみたらむしろでこぼこが座りやすかったので、結果オーライとしました。 ちなみに、この床柱の値段は8000円だったようです。 裏に値札が残っていました。 #
by 3839ttsy
| 2023-03-29 10:33
| 釜石大観音仲見世リノベーションPJ
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地方の一城主に過ぎなかった家康が、戦国の世でつぎつぎと訪れる危機的状況に「どうするどうする!?」と考えて切り抜けていくうちに、天下がおさまってしまうという。 …って勝手に予測していますが、そんな内容なのかどうかは、まだわからないですね。 というわけで(?)ついに買ってしまいました、寺家(鈴鹿市)の空き家。 もともと、白子地区で空家活用のためのグループBlanc-Co(ブランコ)が、ベルブという市内全戸配布のフリーペーパーに載ったことから、相談いただいた物件です。 相談いただいたのは6年前でした。 所有者様は市内の別のところに住んでいて、数年前にこの土地建物を相続したのだけど、使い道がわからないので、どうすればいいかということでした。 当初は、白子でDIYリノベーションして、伊勢型紙の体験スペースとなったある物件(ヒロモリ家)のような活用を提案したのですが、その後、しばらく連絡がなく、数年後に再び相談がありました。 その頃、ちょうどBlanc-Coのウェブページを見た方から、白子周辺で空家がないかと問い合わせがあったので、隣町の寺家にある、この物件を内見していただきました。 結果的にはリフォームにかなりお金がかかりそうだということで、辞退されました。 同じ頃、私は宅建士の資格を取ったばかりでした。 しかし、宅建士を持っていても、不動産の仕事が出来るわけではありません。 業を行うためには、宅建業の免許を取る必要があり、それには保証協会に弁済業務保証金分担金を60万円支払わなくてはなりません(実際にはそれ以外にも、なんだかんだで100万円以上かかることが後でわかります)。 少なくない投資ですが、古民家などの再生を志向することになって10年以上、実際に再生することが出来たのは数えるほどでした。 いろいろなハードルがあります。 まず空き家を所有している人が、貸したり、売ったりしようとしない。 貸したり、売ったりしようと思っても、法律上の様々な問題があって出来ない。 経験のない人が賃貸事業をするのは面倒だし怖い。 また、売りたい人は最近、割と増えてきたのですが、(今回のように)買いたい人がいない。 私の経験からはどんな建物でも、リノベーションすることは出来るのですが、それをイメージできる人はプロの中でも、その経験のある人だけです。 つまりプロでなければ、空き家を見ても「こんな建物はもう使えない」と思うのが普通です。 私の場合でも、子どもの時からボロい家だと思っていた(失礼)、材木屋をやっている同級生の友だちの家が、見事にリノベーションされ、見に来た人が「こういう家に住みたい」と口々に言うのを見たのが原体験でした。 正直言って、リノベーションする前は、当時すでに建築士であった私でさえ、壊したほうがいいのではないかと思っていました。 それで考え方が「コロっと」変わったというわけなのです。 だから、空き家を見て壊したほうがいいと思う人が多いのはわかります。 最近は、テレビなどで古民家を再生して、カフェや宿泊施設やパン屋さんなどにリノベーションしている事例は、よく見るようになりましたが、それは「元がいいからでしょ」といわれるのがオチで、目の前の空家とは違うものだと思われがちです。 以前、長野市で古民家をリノベーションしたおしゃれなカフェを見学に行ったのですが、リノベーションする前の写真をみて驚きました。 元がいいどころか、戦前に作られた安普請の(失礼)せまい長屋だったのです。 材木屋の友だちの家に続いて、さしずめセカンドインパクトといったところでした。 その後、現在、当社の社屋としてお借りしている、白子の古民家のリノベーション、Blan-Coメンバーでセルフリノベーションしたヒロモリ家、釜石でリノベーションしたco-ba kamaishi marudaiなど、自分でリノベーションを手がける経験を得ました。 それでビフォアからアフターをイメージできるようになりました。 ただ、やはり前述したような理由で、自分以外の人にリノベーションを勧めるのは、依然として難しいです。 特に売りたい人はいるんだけど、買いたい人がいないという問題。 厳密に言うと、土地付きの建物なら、値段次第で買いたい人はいます。 しかし、そういう人の多くは、古い建物を解体して、新しい建物を建てたい人です。 最近は白子周辺でも、空家が売れるようになってきていて、それはリノベーションのためでなく、空家を解体して、建売住宅を建て、販売するためでした。 Blan-Coメンバーで調査して、所有者様にアプローチしていた建物も、次々と解体されて、建売住宅が建ったり、コインパーキングになったりするところもあります。 私は地元に古い建物を残したい、伝統のある街並みを残したい、また建売住宅やハウスメーカーの作る住宅よりも、古民家のほうが魅力があると思っています。 あくまでも単に空家を解消するというだけでなく、活用するためにはどうすればいいかと考え続けた結果、買取再販がいいのではないかと思いつきました。 そこで、最初の話に戻りますが、寺家(白子の隣町)の家を買取再販することに決めました。 現物を見てよさがわかるように、リノベーションしてしまえば、欲しい人が必ずいるはず。 買取再販業には宅建業の免許が必要です。 60万円かかりますが(実際には100万円以上かかりました)、宅建業も取ってしまおうと。 それで、寺家の家の買取と、宅建業の免許申請を同時に進行していたのですが、買取のほうで問題が発生しました(宅建業は取れました)。 土地は相続されて所有権を現所有者様に移転されていたのですが、2棟ある建物のうちの1棟が、所有権が移転されておらず2代前のおじいさんのままになっていたのです。 1代前なら、まだ相続権のある人の人数は少ないのですが、2代前ともなると、戦時中の「産めよ増やせよ」の時代をまたいでいることもあって、かなり多くなり、また亡くなっている人も多いため、その子孫まで辿るのが難しいのです。 所有権を移転するためには、その権利を持っている人、全員から同意を得なければなりません。 これこそ空家活用をはばむ、大きな障壁の一つなのです。 それで、いったん購入を見送りました。 それから、1年半が経ち、昨年の秋、所有権の移転が出来たとの連絡がありました。 最初に思ったのは、正直なところ、気持に勢いのあった2年前と違って「え、どうしよう」という感じでした。 実はその後に、別の物件を購入しようと計画して、銀行の融資が難しいことがわかりました。 ある程度の金額なら、政策金融公庫から借りられそうなのですが、リノベーションの費用まではなかなか難しいのです。 しばらくどうしようかあれこれ考えたのですが、具体的な事業計画は作れず、約束していていつまでもお待たせできないので、今月初めに購入してしまいました。 築150年の古民家。 立地は駅からややはずれますが、伊勢街道沿いの風情あるまちなみの一角。 以前の所有者様は、伊勢型紙職人で、屋根裏の倉庫(つし)には「当て場」と呼ばれる作業台もありました。 かまどや井戸も残っています。 とても魅力的な物件で、リノベーションすれば間違いなく素敵な物件になります。 アトリエやワークスペース、店舗としても利用できるかも。 それは間違いないのですが、融資を受けるのだけが難しい。 さあ、どうするこの古民家!? (次回に続く?) #
by 3839ttsy
| 2023-03-13 11:17
| 建築
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