建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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長く温めてきた案件なので、小出しにしてしまいますが、今回は触りだけ。 去年の年末に、釜石地方森林組合さんから「釜石の木と鉄を使った家具を作りたい」というお話をいただきました。 材料も製作も、出来る限り釜石のもの、釜石の人で作るということでした。 家具のデザインは、経験としてはあまりなかったのですが、とても素晴らしいご依頼だと思ったので、お受けしました。 釜石の木というのはもちろん、釜石の山で切り出された木ですが、鉄のほうは、現在は釜石では生産されていないので、実際には釜石の鉄というわけではありません。 しかし、鉄は釜石の発展の象徴であり、今でも「釜石といえば鉄」という意識が、市民のみなさんの中にあるようです。 原材料は取り寄せることになるでしょうが、加工のほうを釜石の岩間鉄工所さんにお願いするということでした。 以前の日記に"tetsumono"というブランドが釜石にあるということを書きましたが、実は岩間鉄工所さんが、そのブランド製品を作っていらっしゃいます。 そして、その家具のデザインを、(他県人ではありますが)釜石在住の私に依頼したいということだったのでした。 ちなみに、その時はtetsumonoのことは知っていましたが、岩間さんにはまだお会いしたことがありませんでした。 二回目の打ち合わせの時に、岩間さんもいらっしゃって、それまでに考えた素案を3つ提示すると、森林組合の参事さまと、岩間さんの意見が一致。 その案で実施設計することになったのでした。 設計図が出来ると、机と椅子4脚のセットを試作。 木材が岩間鉄工所さんに搬入され、鉄の部材の加工が出来た段階で、私も組立に立ち会いました。 スムーズに組み立てが出来たとは言えませんが、ほとんど図面通りに、最初の椅子1脚が出来た時は感動しました。 ゆったりしていて、座り心地がよかったのです。 写真はその時のものです。 机と椅子のセットが出来たのは、5月の中ごろ。 しかし、試作品1号セットは、いくつかの問題があり、それらの問題を改善した試作品2号セットを作成。 問題がクリアされ、完成となりました。 シンプルで触り(座り)心地のいい、ダイニングテーブルとチェアのセットが出来ました。 その後、パンフレットの作成を行い、先月末にパンフレットが完成。 そのパンフレットも素晴らしく、来週、正式に発表することになりました。 なお、ネット上では、すでに釜石地方森林組合さんの公式ブログ、フェイスブックページで公表されています。 建物は設計から完成まで長い時間がかかりますが、家具もけっこうかかるものですね。 写真の椅子が出来たのは2月の中ごろですが、それからガマンにガマンを重ね「やっとここに書ける!」という感じです~(笑)
by 3839ttsy
| 2016-12-09 21:00
| mori-to-tetsu
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