建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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週末頃になると、ネタがなくなりがちですが、週末の乗り物移動時に読んだ本についてです。 タイトルが気になったのと、帯の「本屋大賞ノミネート!!」の文言で買ってみました。 「君の膵臓をたべたい」作者は住野よるさん。 タイトルから想像したのは、恋愛のドロドロした感じでしたが、そういう内容ではありませんでした。 以下、ネタバレですので、未読の方はご注意くださいm(_ _)m 主人公は高校生の男の子で、読書が好きで、人とコミュニケーションするのが苦手。 名前は…小説家の名前に似ているけど、似ている小説家は2人いるらしい。 リアル世界で言うと、村上春樹さんと村上龍さんのような感じでしょうか。 この物語の1つの特徴は、登場人物の名前が出てこないことです。 コミュニケーションには名前を呼ぶことが重要と言われますが、主人公の男の子は、一人しかいない友だちの女の子の名前を呼びません。 そしてそれが物語のテーマに1つになっているようです。 確かに、なんとなく名前を呼びにくい人っていますね。 私もそういう経験あります。 一人しかいない友だちの女の子は、クラスで人気者で、男の子にもモテるタイプ。 でも一つ、大きな秘密を抱えています。 それは1年以内に死んでしまうこと。 タイトルにもなっている膵臓の病気で、余命を宣告されているのです。 膵臓の病気で不治の病というのはどういう病気かわかりませんが、病名は出てきません。 その秘密を知っているのは、主人公の男の子だけなのでした。 秘密を共有しているせいか、女の子は、積極的に男の子にアプローチします。 ところが男の子はアプローチを嫌がっているよう。 この辺りが、この物語のじれったいところで、だんだんいい感じになっていくのですが、結局、恋に発展することはありませんでした。 でも、確かに高校生ぐらいの恋って、なかなか実らないものかも。 私もそういう経験ありますね。 友だちが多くて人気者の彼女とコミュニケーションをするうちに、男の子は人と接することについての考えを改めはじめます。 学校外でデートをしているのを目撃されて、クラスメイトの見る目も変わり、上靴をかくされたりもしますが、話しかけてくる男の子も出てきます。 その男の子は、いつも「ガム食べる?」と言ってきます。 たぶん男の場合だけだと思いますが、親愛の証なのか、仲良くなりたいときにガムくれる人いますよね。 私ももらった経験があります。 一般的に男は女の人より、仲良くなるのに時間がかかるような気がしますが、ガムをそのためのアイテム(?)に使う人が一定数いるような気がします。 一人しかいない友だちの女の子はどうなったか。 それはまったく思いがけない展開でした。 あまりにも意外すぎて、胸がざわざわしました。 本を読んでああいう感覚になるのは、久しぶりかもしれません。 最後は登場人物の名前が明らかになり、主人公にも何人か友だちが出来ます。 人とつながることがどういうことかを、人生を揺さぶる経験を通して学びます。 青春時代のあまずっぱく、そしてほろ苦い感覚を思い出すような、悲しくも爽やかな物語でした~ 幸せのデザイン (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2016-04-22 18:36
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