建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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初日は、昨日書いたように小布施ツアー。 2日目は長野市の善光寺門前町の、空家をリノベーションしたお店や、ゲストハウス、シェアオフィス、シェアハウスなどを見学しました。 いずれも、古い建物をリノベーションすることによって、人が集まってきて活性化しているという街でした。 (リノベーションだけが理由ではないかもしれませんが) 昨日の日記には「縁」のことを書きましたが、むしろ、この企画こそまさに奇縁の賜物でした。 でも、その経緯は長くなるので、また後日にでも。 一番の目的は、カネマツという、元ビニール工場をリノベーション活用している、ボンクラというグループの皆さんのお話を聞きに行くことでした。 メンバーは建築士や編集者、デザイナーで構成され、その工場をシェアオフィスとして、街を盛り上げる活動を行ってらっしゃいます。 なかなか短い文章で説明するのは難しい、多角的な活動をされているようです。 その延長で、門前町の中のリノベーション物件を手掛けたり、空家の仲介を行う活動が派生していたりします。 現在、日本では、住宅やその他の建物のストックが、必要な量を超えており、空家が多くなっていることは、新聞やテレビなどでも報道されているので、ご存知のことと思います。 空家をいかに活用するかが、人口減少による街の衰退を防ぐことにもなり、また貴重な建築文化遺産が失われることへのブレーキにもなります。 長野県は、そういったことに対する、先進地域なんですね。 実際に行ってみて驚いたのですが、もともと古い立派な建物があることも有利な点ではあったと思うのですが、びっくりするほどリノベーションされた、オシャレな建物が多いんですね。 建築士やその他、建築関係者の実力もさることながら、優秀なデザイナーさんがサインを作ったり、アーティストの方が利用したりすることで、想像を超えるステキな空間の建物が多く存在しています。 そして、それは何も立派な建物ばかりでなく、貸家として作られたような簡素な建物である場合もあるんですね。 これは、どんな建物でも再利用可能であることを意味し、大変参考になりました。 ボンクラさんは、私と同世代ぐらいのメンバーが多いようなのですが、失敗を恐れず、楽しんでいろいろなことを行ってきた中で、いろいろな実績が生まれ、メディアにも取り上げられているそうです。 ただ、もともと大きな機械があったりしたらしく、そういう利用方法を思いつくのは難しかっただろうと思います。 すごい想像力です。 今は、入口付近に飲食の店舗、本屋さんがあり、入口の棟の2階や奥の蔵はオフィススペースになっており、鉄骨の上屋部分が、ワークショップや打合せが出来るフリースペースになっています。 お邪魔した時は、切り絵の展覧会が開催されていました。 なんともいい雰囲気なのは、随所に光るデザインと、使っている人のセンス、DIYの手作り感のせいでしょうか。 最初は改修するのに、解体現場などから持ち寄った、廃材を利用して、自分たちで行っていたそうです。 5年ほど前から活動を開始したそうですが、ここを拠点にして、門前町全体に、大きな波を作っているという感じです。 街が活性化し、すぐれたリノベーションの建物が増えたためか、UターンやIターンの人も増えているそうです。 外国の人も多いですね。 前述したように、どこの街でも新しい建物を作る必要性は減少しているため、既存の建物を改修する機会はますます多くなると思います。 このようにして、よりよい再生を行うことで、街に新しい波、流れを作ることも出来るのだということが、実感としてわかりました。
by 3839ttsy
| 2014-07-22 21:51
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