建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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昨日、白子駅から電車に乗って、岩手に向かおうとしたら、ツイッターである情報が。 映画「遺体~明日への十日間~」が、公開になったという。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、この映画は、震災直後の釜石市の遺体安置場を舞台にした話です。 ある時、復興釜石新聞で、こんな記事を見ました。 民生委員で、震災の数年前まで葬儀社に勤めていた千葉淳さんという方が、震災直後の遺体安置所の管理をボランティアでされていたという内容です。 今日、積んである中から探して引っ張り出してきたのですが、去年の12月1日の記事でした。 この記事を見た直後に、映画のことを知りました。 内容が酷似しているので、たぶんそうではないかと思いましたが、今調べてみたら、やはり映画で西田敏行さんの役のモデルになった方だったようです。 話が前後しましたが、この映画は公開されたら見ようと思っていたので、昨日、飛行機で花巻についてから、急遽、盛岡まで足を伸ばして見ることにしました。 釜石から盛岡は遠いですが、花巻からは1時間足らずで行けるのです。 始まる時間も、花巻に飛行機がついてから、2時間後ぐらいだったので、時間的にぴったりでした。 釜石はそれほど広いところではなく、私も住んで一年足らずですが、だいたい土地勘がついてきました。 映画が始まると、いきなり中妻コミュニティ消防センターなど、よく前を通るような建物が登場しました。 平凡な日常に、突然地震が起こり、電話も電気も水道も使えない状態になり、津波でたくさん人が亡くなったという情報が、登場人物のところに入ってきます。 そして物語の舞台は、廃校になった中学校の体育館に設けられた、遺体安置所が中心になります。 登場人物は、前述のボランティアで遺体の管理を買って出た相葉さん(役名)、その他に遺体安置所の設営、管理をするためにやってきた釜石市役所職員さん3名、遺体の状況を記録するためにやってきたお医者さん、遺体の歯を調べて記録する歯医者さん、地元の葬儀屋さんなどです。 復興新聞の記事によると、そこは旧釜石第二中学校ということころですが、映画は100%実話というわけでもないようなので、実際そうなのかどうかわかりません。 地図で調べてみると、今は仮設の警察署や運転免許センターになっていて、車のナンバーを変えた時に行ったことがあるところでした。 遺体が運ばれてくるシーンで映る場所は、鵜住居の方面に向かう三陸縦貫道の一部区間ではないかと思われました。 この道路は、震災の少し前に開通したそうで、この道路のために孤立することなく鵜住居方面の人が、釜石市街まで避難出来たという話をよく聞きます。 (※この予想については後日、原作を読んで間違いであることがわかりましたm(_ _)m(3月11日の日記)) その辺りに市役所の人が行くと、ここから先は瓦礫の山で通れないと言われるのですが、その警察の人が関西弁でした。 震災の次の日に、関西方面から来たパトカーがいたという地元の人の話を聞いたことがあるのですが、その話と一致します。 阪神大震災の経験から、すぐに応援に駆けつけたのだそうです。 また、遺体安置所に、近くのお寺の住職さんがお経をあげにやってくるのですが、その住職の話も聞いたことがある話でした。 津波がやってきたとき、高台から見ていたら、家の窓からおばあさんが、手を振って助けを求めていたけど、どうしようもなかったという… それから、遺体を送る市内の火葬場が間に合わなくて、秋田や青森まで行ったという話も、ある方から聞いたことがあります。 その方のご両親は、鵜住居に住んでいて、なくなられたそうです。 遺体安置所で働く人の気持ちや、遺体を捜しに来て、見つけた遺族の悲しむ様子など、普通に見ても胸にせまる映画ですが、あまりにも話が身近すぎました。 ともすれば知っている人が、登場していても不思議ではないという… 言葉の指導もなかなか徹底しているようで、方言のみならず、独特の柔らかい言い方もリアルでぐっと来ました。 恥ずかしながら、持っていたポケットティッシュが売り切れになるほどでした。 それはともかくとして、予備知識がなかったとしても、遺体に再会する遺族の様子などを見ていると、感情移入してしまうことは間違いないと思われます。 あんな風にして、突然、自分の親や、連れ合い、子ども、親しい人が亡くなってしまうということを想像すると、悔やんでも悔やみ切れないし、普段から大切にしようという気持ちになると思います。 津波の悲惨さを知って、対策したり逃げたりすることの重要性を再認識することも出来ますし、是非とも、多くの方に見ていただきたい映画だと思いました。 (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2013-02-24 19:31
| 東日本大震災
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