建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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さすがは東日本大震災を生き延びた人ですね。 格の違いを見せつけられました。 釜石市の防災無線から、17時の音楽が流れ、平穏に一日が終わるかと思われたその時、最初は小さく、それは起こりました。 いつもは地震でも何も言わない隣の席のTさんが「地震だ!」と言いました。 最初は、何が違うのか私にはわかりませんでしたが、だんだんと強くなってくるし、長いので、ちょっといつもと違うような気はしました。 Tさんは立ち上がってガスファンヒーターを消し、ラジオを付けました。 ラジオでは地震があったことを伝えていましたが、震源地はまだわからないようでした。 その間に、Tさんは身支度を始め、所長の奥さんも何やらがさがさしています。 (所長は不在でした) ただならぬ雰囲気に、私はどうしていいのかわからずにオロオロ。 とりあえず何かしないといけないかと、ガスの元栓を締めました。 そうこうしているうちに、ラジオから警告音のようなものが流れ出し、「津波警報が発令されました。直ちに避難してください。東日本大震災を思い出してください!」と言いました。 それを聞いて「避難しよう」ということになったのですが、正直言って、私は逃げる決断は出来ませんでした。 どこかに大丈夫じゃないか?という気持があったんですよね。 ともあれ、他のお二人が逃げようというので、逃げることにしました。 Tさんと、奥さんは荷物をもって、防寒着を着ていましたが、私は手ぶらで防寒着もなし。 さすがに手ぶらは…と思って、ipadだけ持ちました。 逃げる時は、私はのんきに鍵をかけていましたが、Tさんは隣の事務所の人に「津波警報です。逃げましょう!」と声を掛けていました。 外へ出ると「どうします?避難所へ行きますか?車で逃げますか?」などと言っている私を尻目に、二人とも走って車に向かいました。 そしてあとはそれぞれ車で逃げたというわけです。 まさに「津波てんでんこ」の教訓通り。 車は渋滞していて、安全なところにつくまで、ちょっとハラハラしました。 ラジオを聞くと、17時40分が津波予想到着時刻でしたが、それまであと10分ぐらいでした。 以前津波が来たのかどうかわからない、微妙な区域で40分になりました。 幸いにも津波はもっと後の18時過ぎに到着し、そう大きくもなかったそうです。 その間も、ずっと渋滞でした。 走った方が、確実に早く避難できますが、今日みたいに寒い日は、身一つで避難しても後が大変なことになりそうで、判断に迷うところです。 ともあれ、非常時の心理と、状況、判断の難しさを身をもって体験しました。 本番さながらの避難訓練になりました。 今は津波注意報も解除になり(岩手県は注意報でした)、アパートに戻っていますが、余震の恐れもあるようなので、緊急用のラジオを置いて寝ます〜 (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2012-12-07 20:24
| 東日本大震災
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Comments(2)
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taketombow at 2012-12-08 09:21
とにかく、被害が無くよかったですね。厳寒時の自動車避難、考えさせられました。
> Tさんと、奥さんは荷物をもって、防寒着を着ていましたが、 > 私は手ぶらで防寒着もなし。 > さすがに手ぶらは…と思って、ipadだけ持ちました。 このくだり、思わず笑ってしまいましたが、とっさのときって、誰でも(勿論私も)そうだろうと思います。流石に現地の方々は昨年体験しているので身についているのですね。
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3839ttsy at 2012-12-08 17:17
taketombowさん、コメントありがとうございます!
実際、東日本大震災の時もそうだったと思いますが、冬の避難は服装や装備も重要のようです。避難したはいいけど、寒いところで一晩過ごしたりするのは、かなりこたえますからね(登山家の方ならともかく・笑)。あとのことを考えると、自動車で避難するといいのですが、あの渋滞では、逃げられないかもしれないと思いました。正直、何が正解なのか難しいです。
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