建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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人類に最も重要で、最も求められている芸術は何か? という問いに対して、19世紀イギリスのインテリアデザイナー、ウィリアム・モリスは 美しい家である。 と答えたそうです。 その言葉には続きがあって 美しい家は庭をまとっていなくてはならない。 家のインテリアは庭の連なりになるように。 と締めくくるそうですが、私は最初の一文で、目からウロコが落ちたような気分になりました。 なんとなく家のデザインなどは、絵画や彫刻などの純粋な芸術にはなり得ないように思っていましたが、それも確かに一理あると思いました。 絵画にしても彫刻にしても、家や庭に含まれて、人の気持ちを豊かにしたりするために存在するものでしょう。 それらを含めて「家」という考え方も出来るのかもしれませんね。 私たちは家を設計しますが、家の全てをデザインするものではないんですよね。 今日はインテリアコーディネーターの中部地区の会合、インテリアフェスティバル2012がありました。 テーマは「英国の伝統とインテリアマインド」。 その中のセミナーで、ご講演いただいたガーデンデザイナーの吉谷桂子さんのお話の中に、前述のウィリアム・モリスの名言が出てきたのでした。 その後のインテリアコーディネーターフェアで、私たちインテリアコーディネータークラブ三重は、会場のディスプレイを担当しました。 これがそのディスプレイ。 前述のウィリアム・モリスのデザインのカーテンに、英国風の家具と食器などを飾りました …といいつつ、私は何が何風かよくわかっていませんが^^; 私はこんな調子ですが、いつもお会いしているインテリアコーディネーターの皆様の、プロの仕事を初めて見たような気がします。 餅は餅屋ではありませんが、たぶん、設計の人間でこういうディスプレイをデザイン出来る人はあまりいないと思います。 もちろん、私にもとても出来ません^^; 例えばこのカーテンの飾り方。 花の模様を揃えてあるんですね。 そのことをICC三重のメンバーさんに言ったら「気付くのが遅い」と言われました^^; 建築家だけでなく、前述のガーデンデザイナーさんや、インテリアコーディネーター、家具やカーテンなどの各デザイナーさんの仕事、その他、日用品のデザインや芸術品などがあって初めて、人類に最も重要で、最も求められている芸術…すなわち「美しい家」が出来るんだなぁと思いました。 (株)宮崎建築事務所
by 3839ttsy
| 2012-02-28 21:28
| 建築
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Comments(2)
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まさ
at 2012-02-29 11:02
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こんにちは。今回も読ませていただきました。大変興味深かったです。結局美しい家は人の心から生まれて見えるものなんですね。芸術は人間の感性から生まれるものだから共感して感動したりするのかもしれない、とふと考えてしまいました。人間は自然の生き物だから様式美を追求すれば無意識的に自然に立ち返るのかもしれないですね。でも自然体が一番難しいことではありますが・・・。もの知らずながら偉そうなこと、抽象的でよく分からないことを書いてしまいすみません。所長さんと事務所の皆様、お体にお気をつけてこれからもお仕事頑張っていただきたいと思いますm( )m
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3839ttsy at 2012-02-29 22:43
まささん、コメントありがとうございます。
ヨーロッパのデザインは近代に入る前は、様式デザインでした。 それが近代、アールヌーボーを皮切りに様式を脱した、モダンデザインに変わっていくのですが、そのアールヌーボーこそ、草花や虫など自然をモチーフにしたデザインでした。 ご推察どおりかもしれませんね。
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