建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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デザインというのは不思議なもので、自由すぎるとどうしていいかわからなくなります。 反面、制約が多いほど、自然発生的にアイデアが生まれたりします。 だから建物を新築する場合でも、何でも作れるという状況から、わざわざ制約を探そうとしたりします。 例えば立地の環境、方角、使い方、使う人の好み、希望などを聞いていくうちに、デザインは自由でなくなり、非常に不自由になります。 しかし、そうしないとどこから手をつけていいかわかりません。 もし制約が何もないとすると、テーマなどを決めて、自ら制約を作ったりします。 キーワードを考えたり、基調となる色を決めたり。 これは恐らく、私だけがそうというわけではないと思います。 そういう意味では、リノベーションというのは、やりやすい仕事なのかもしれません。 制約だらけの状況から「出来ること」を探すような作業ですから。 ただ、結果として、一見しては非常にわかりにくいデザインになる可能性もあります。 今月の新建築を見て思いました。 アトリエワンと東京工業大学の塚本研究室が共同で設計したという、渋谷の「みやしたこうえん」の記事です。 初めに対談があり、デザインの手法など新しく、すごくよく考えてある印象を受けるのですが、その後に掲載されている写真からは、「これは!」と思うような景観は見受けられません。 しかし、最近思うのですが「これは!」という見た目は、使う人にとってはあまり関心のないことかもしれません。 もちろん、最初のころは見た目は重要でしょうが、十年以上も経って見慣れてしまえば、使い勝手や機能のほうが重要でしょう。 つまり「写真に写らないよさ」が重要なのかもしれないな~と思ったりします。 このプロジェクトは市民と学生が参加して、意見やアイデアを出し合い、建築家がコーディネートするというスタイルを取っているようです。 既存の公園があり、無数の意見があり、希望があり、アイデアがある。 制約だらけで、建築家が独自のデザインを考えるところは、少ないかもしれません。 地味なようですが、これからの建築やまちづくりのデザインには、有効な方法かもしれないな~と思いました。 (株)宮崎建築事務所 ツイッターもやってます~
by 3839ttsy
| 2011-07-03 21:08
| 建築
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