建築・企画・設計・監理
(株)宮崎建築事務所 〒510-0242 鈴鹿市白子本町5-29 TEL:059-368-3330 宮崎達也 HP:http://miyazaki-archi.nobushi.jp/ mail:3839ttsy@gmail.com カテゴリ
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本を読むことによる効能は、はっきりと説明することは出来ません。 この本を読んだことで、私の一体何が変わったでしょうか? そこのところが判然としないのに、この達成感はなんなのでしょうか? これが読書の不思議。 昨日のお昼頃から、今日のお昼までかかって、ようやく読み終えました。 マイケル・サンデル著「これからの「正義」の話をしよう」です。 前に読み始めたことを書きましたが、あれからほとんど読んでませんでした^^; 最初のほうは読みやすかったのですが、途中から難解な哲学の話になり… って、もともと哲学だったのですが、カントやロールズ、アリストテレスが出てきてから、難解さが増し、途中で挫折しそうになりました。 私はどうも集中力がないのか、本を読むのに時間がかかるのが悩みなのですが、ここまで時間がかかるとは思いませんでした。 合計14時間ぐらいかな^^; 苦悩の後を示すように、本の横にはワケのわからないラクガキがあります。 あるいは、頭の中のグチャグチャ具合を表現しているのでしょうか。 それにしてもこんな難しい本、本当にベストセラーなのでしょうか? みんな読んでるの?^^; ちょっとだけネットの書評を検索してみましたが、それも難解なので、すぐに断念。 私のような人間が読む本ではなかったような気がしないでもありません。 しかし、本というのは、少し背伸びして読んだほうが達成感が味わえるし、効能もありそうな気がします。 というわけで、内容についてあまり書くと理解度が問われそうですが、私なりに… この本は政治哲学に関する本でした。 これまでの主にアメリカの政治をとりまく主義、哲学について考察し、問題点を抽出。 そして、これから目指すべき政治哲学を提案する内容だと思いました。 現在の政治は、宗教、道徳、イデオロギーから、中立であることを求められます。 多様性を認め、自由を尊重し、摩擦、対立を回避するためです。 しかし、その姿勢は、道徳に関する議論からの逃避であると同時に、いろいろな問題解決の際に、無意味な議論を生んでいるというのです。 例えば、妊娠中絶を禁止するか、認めるかという問題では、道徳や宗教というベースをなくして、議論をすることは出来ないということです。 摩擦を恐れず、個々の道徳感を前面に出して、問題に相対すべきであると言っているのかなと思います。 この問題は、日本でも同じ…というより、日本でより顕在化しているのではないかと思いました。 この本はアメリカより、日本のほうが反響があったそうです。 かくいう私も「正義」という文字に反応して、読むに至ったわけですし。 アメリカでは、そうはいっても、多くの人がキリスト教の信者でしょう。 でも、日本ではこれといった信教がありません。 中立と自由を尊重するあまり、そして摩擦を恐れるあまり、「善悪」を遠ざけすぎてしまったんですね。 これからの政治、行政、そして我々市民は、もっと「正義」の話をしないといけないのかもしれませんね~ (株)宮崎建築事務所 ツイッターもやってます~
by 3839ttsy
| 2011-01-10 14:41
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